第2話 24時間


朝。


「朋花ちゃーーん」

「んー…」



目を覚ます私。


ドキーーッ


至近距離にある顔に驚く私。




「きゃああっ!」




ドサッ

ベッドから落ちる私。



「ったーー」


「大丈夫?」


「な、なんで人の部屋にいるのっ!?勝手に入って来ないでよっ!!」


「いやいや、親切に起こしに来てあげたのに怒られるなんて…瀏ちゃんショーーック!」


「そんなの頼んでもいなし!知りませんっ!ともかく出て行って!起きるから!」


「はいはい」





私は起きる。




「それじゃ、俺は、お先〜」

「えっ!?ちょ、ちょっと!待っ…一緒に…」

「それじゃ、お互い立場が悪くなるっしょ?」

「えっ?」


「偶然に会ったんだーって言う理由も出来るけど…同居してるって誰も知らないし、バレたら大変じゃん」


「そうだけど…でも…」


「朝ごはん作ってあるから食べて行きな。洗い物は俺が帰ってからやるから、つけておいて」





そう言うと椎納君は出て行った。







プライベートと


SCHOOL LIFE


同じ存在で 


過ごしている彼



24時間 


一緒にいる事と変わらない私達



私にとって


彼の存在は


大きい中


仲良くしていた





「なあ、お前バイトしてるんだよな?」

「うん」

「俺も何かすっかなー」

「えっ?」


「いや、ほら俺も一緒に住んでるわけだし、お前1人で苦労させんのもと思って」



「あー、良いの、良いの。そんなの気にしないで。元々、私が選んで住んでるんだし同居してるからーとか言って気遣わなくて良いし。お金は大丈夫だから」


「いや、でも俺が納得出来ないっていうか男だし、プライドが許せないみたいな感じだし」


「そう?まあ、椎納君が、したいって言うなら止めはしないけど…」


「じゃあ、決まったら連絡する」


「うん」




椎納君は、バイトを見付けるのだった。





「喫茶店のバイト?」


「そう!どう?俺みたいなイケメン君がいたら客数増えそうじゃん?」


「自分でイケメンって言うなっつーの!」


「えっ!?駄目?」


「いや…別に駄目じゃないけど、自信ある、ないにしろ、恥ずかしくない?」




そして、椎納君は、バイトを始めるのだった。










  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る