第3話

「みんな席について〜。ホームルーム始めるよー」


六限目の授業はホームルームだ。担任の、石川先生が席に着くように言う。


教卓から、全員が席に着くのを確認すると、今日する事をいいだした。


「今から委員会を決めたいと思いま〜す」

『え〜』

「え〜じゃありません!誰かしないといけないの!」

『ハハハハハハ』

「もぅ!」


腕を組むと、大っきい胸が強調される。石川先生は、生徒達の間で人気で、オフザケキャラとして定着しているのだ。


「まずはクラス委員から決めようと思いま〜す。やりたい人いる?」


誰も中々手が上がらない。そんな中、俺の後ろの席の美海さんが手を上げる。


「はい。私やります」

「では、一人は真多さんにお願いします。あと一人男子からいないかな?」

『はい!俺やります!』

『いや!俺が!』


先程まで手を挙げなかった男子が、女子の代表が、美海さんに決まると、凄い勢いで立候補しだした。


「はいはい。みんな落ち着いて」


先生が男子達を落ち着かせている。


「先生。私が指名してもいいですか?」


なんですと?何か嫌な予感がしてきた。


「いいですよ」


ニヤニヤしながら言う先生。何かこの状況を楽しんでいないか?


「ありがとうございます。私は石田くんを指名します」


嫌な予感的中してしまいましたよ。


「石田くんね。どうなかな?してくれる」

「・・・・分かりました」

「ありがとう。ならクラス委員は、真多さんと、石田くんで決まりね。みんな拍手!」


パチパチパチ


拍手をしながら、男子からは殺されそうなほどの、殺意を含んだ視線を感じる。


ツンツン


背中をつつかれ後ろを向く。


「よろしくね。翔くん」


してやったりとニヤニヤしながら、言ってくる。


「・・・・よろしく」


めんどくさい事になったな。


「じゃあ次は―――」


その後次の委員会を決め始めたのだった。


授業が終わった後、俺は男子から追い回される事になったのだった。





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