第7話 決断
『あ〜。また会えたね。』
「…そうだね。」
『なぁなぁ。お前は…』
『いつ死にたいんだ?』
______相変わらず何言ってるのか。
「死ぬつもりはないよ」
『へぇ…。私のこの体を見てもそう言うんだ。』
「…それはどういうことだよ。」
『わかんないの?さすが低脳だなwまぁいいや。教えてあげる。』
____一言余計なところも私に似てるな。
『お前もいずれかはこうなるんだ。…あー。でも私がお前をこうするって言った方がいいかなw』
私がこんな傷だらけの弱々しい姿になるのか。
「…有り得ないな。」
『有り得ない?馬鹿だなお前は。』
『お前はうるさいって思うんだろ?周りに必ず何かしら言われて。それが心にグサッって刺さっちゃって…。』
「…そうだね。」
『そうだろ?…そこでお前に1つ提案があるんだ。』
「何?聞かせて。」
______こいつと会話できてる。
『死んでみたらどうだ?』
『お前が死んだら私も楽になる。周りも喜ぶ。…どうだ?死んでみないか?』
「…………………。」
言葉が出ない。
『どうなんだよ。死んでみるか?』
「……………私は死んだ方がいいのか?」
『……ははっ。そう言ってるんだよ。』
____そうなのか。私。死んだ方がいいのか。
「わかった。死んでみるよ。」
『おっ。いいね。死のうぜw』
空間が歪み始める。
『これは一時的な目覚めだからな。今から死ぬんだぞ?』
「…わかった。」
『…………これでやっと解放される。』
__________。
目覚めた私。
ガラッ
窓を開ける。
ベランダに立って、柵に乗る。
_____________さぁ。死のうか。
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