第5話 正体
_______ねぇってば。
白い景色に黒い床というまた不思議な場所に来た。
そして、私の目の前に………誰だ?
________まだわかんないの?
声がハッキリ聞こえてきた
『私だよ。私。もう1人のお前。』
?もう1人の…………お前?
私がもう1人のいるの?
『お前みたいな大した取り柄もなくて、出来損ないクズにやっと会えたよ。』
…私はもう1人の私に嫌味を買っているのか?
とりあえず、気になったことを…
「………い、今までの幻聴は……」
『そう。私が全部呟いたの。』
「………………。」
驚きと焦りで声が出ない。
『ふふっ。いい顔してる。その儚い顔たまらないよ…。顔に泥を塗りたいぐらいだ。』
何故、こんなに恨まれているのだろう。
『お前と私はこの空間だけで会えるんだ。あ、私とこの空間を作ったのはお前だからな?』
「私がこの空間を作った?」
『あ〜…作ったというか、お前の気持ちからだなぁ…。最近嘘をつきまくる、気持ちが晴れない…それはお前の気持ちからだ。』
「私の…気持ちから…。」
言われてみればそうだ。最近嘘をつく、気持ちが晴れない…。こいつ。私の全てを知っていそうだ。
『あ、そろそろこの空間がゆがみ始めたねぇ。お前と私の会話が終わる。』
…そろそろ夢から覚めるのか。
『それじゃあねぇ〜…………。あ。』
『必ずお前を殺してやる。』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます