黎明


 永遠の夜は無い。

 いつか訪れる黎明は。

 希望か。

 絶望か。

 語るべくもない。

 連綿と続く日々よ。

 老いる身体。

 心だけ取り残された。

 生きてきたことに感謝しろ。

 そんな詭弁が聞きたいんじゃない。

 あの朝陽の輝きに。

 ただ目を細めて。

 夜明け前の一番暗い空を乗り越えた僕らに。

 きっと祝福があると。

 信じている。

 零れる涙を受け止めて。

 握りしめて進むよ。

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