33話 侵入! 魔法城へ!

「じゃあ行くぞ」


俺達は魔王の城へと入る。


城内に入るとそこは広いエントランスホールになっていた。


壁際には鎧を着た兵士がいるがこちらを見向きもしない。


おそらく無視するのが正解なのだろう。俺はそのまま奥へ進んでいく。


しばらく進むと大きな扉があった。


どうやらここが玉座の間らしい。


俺達は中に足を踏み入れる。するとそこには玉座に座っている魔王がいた。


「よく来たな。我が名はサタン。この世界を支配する王である。貴様らが噂の勇者か?」


「そうだ」


「そうか。ならば死ぬがよい」


魔王が手を上げるとどこからか魔族が現れる。


そして俺達を囲うように陣形を組む。


「お前たちであの男を殺せ」


『はっ!』


魔王が指示を出すと一斉に襲いかかってくる。


俺はそれを斬り伏せると、ルーナが炎を放つ。


しかし魔王は一瞬にして姿を消すと別の場所に現れた。


「我はこの程度では死なんぞ」


それから魔王は俺達に攻撃を始める。


その圧倒的な力で攻撃をしてくる魔王に対して、俺たちは防戦一方だった。


このままではマズイな……。


俺は魔王の隙を見て剣を構える。


「ハァアアッ!」


俺は渾身の力を込めて剣を振り下ろす。


だが魔王はそれを片手で受け止める。


「この程度か?」


「まだだ!」


俺は連続で剣を振る。


「ハッ!フッ!セイヤ!」


しかし全て受け止められてしまう。


「無駄だ」


「クソッ!」


俺の攻撃が効かないとなると、やはりスキルを使うしかないのか。


俺は覚悟を決める。


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