26話 姿を見せたぞ!最強にして最後の四天王!
「ウィザード……」
「そう、この城にいる四人の最強の戦士のことさ」
「なるほどな。それで?なんで邪魔をするんだ」
「それは君たちの敵だからだよ」
ウィザードは言い放った。
「そうか、じゃあ戦うしかないな」
ウィザードとまともに戦えるのは今の所俺しかいない。
「そういうことだね」
ウィザードはニヤリと笑う。
「いくぞ!」
俺はウィザードに向かって駆け出した。
「【ファイアボール】」
俺は炎の玉を放つ。
「【ウインドカッター】」
風の刃が飛んでくる。
だが、どちらも俺には届かない。
「【アースウォール】」
土の壁が俺の前に出現する。
二つの魔法はそれに阻まれた。
「【ストーンバレット】」
今度は石の塊が俺を襲う。
俺は槍を回転させて防いだ。
「ふっ!」
そのまま突撃して距離を詰める。
「甘いよ」
次の瞬間、地面から無数の手が現れた。
これは土の手ってやつか。
「【ウィンドスピア】」
俺は風属性の魔法を放つ。すると手たちは吹き飛んだ。
「やるね」
ウィザードは感心したように呟いた。
「そりゃどうも」
俺は礼を言いながら近づく。
「【ウォーターランス】」
水の槍が俺に迫る。
だが、俺は避けることなくそれを受けた。
「ぐぅっ!」
ダメージはあるが問題はない。
俺は構わず突き進んだ。
「へえ、耐えられるのか……」
「悪いけどこれで終わりだ」
俺は剣を振り下ろした。
「くっ!」
しかしギリギリのところでかわされてしまう。
「危なかったね」
「まあいい、次で決める」
「へえ、やってみなよ」
「ああ、【ライトニングスラッシュ】」
俺は雷を纏った斬撃を放った。
命中すれば大ダメージを与えることができるだろう。
「無駄だよ」
ウィザードはそれをあっさりとかわす。
そして反撃の魔法を放ってきた。
「【フレイムバースト】」
火の爆発が俺を吹き飛ばす。
「ぐっ……」
俺は壁に叩きつけられた。
『マスター!』
ルーナの声が頭に響く。
「大丈夫だ」
俺は立ち上がった。
「まだ動けるか……なかなかやるね」
「お前こそ」
「でもそろそろ終わらせようかな」
ウィザードは再び攻撃してきた。
「【ファイアストーム】」
俺は炎に包まれる。
熱い……。だがこれくらいで負けてはいられない。
「うおおお!」
俺は炎の中で雄叫びを上げる。
そして全身に魔力を巡らせた。
『マスター!危険です』
ルーナが叫ぶ。
「分かってる!」
俺は【サンダーボルト】を発動した。
「ぐああ!」
激しい痛みが俺を襲う。
「はあっ……はあっ……」
なんとか意識を保つことができた。
だが身体を動かすことはできない。
立っているだけで精一杯だ。
「よく頑張った方だけどもう限界みたいだね」
「そうかもな……」
「じゃあ止めを刺すとしよう」
ウィザードは魔法を放つ準備をしているようだ。
『マスター!逃げてください!』ルーナが叫ぶ。
「いやいい。次で勝負をつける」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます