23話 四天王との死闘 その4

シスターは観念した様子だ。


「【聖光結界】」


シスターは防御系の呪文を唱えた。すると、シスターの周りに光が集束し始めた。


「なんだこれは……」


俺は思わず呟いた。


「これが私たちの力なのです!」


シスターは自信満々といった感じで答えた。


そして、光の奔流が俺たちを襲った。


「くっ……」


俺とルーナはどうにか耐えることができた。


「みんな……」


サラたちは無事だろうか。


『皆さんご無事のようです。安心しました』


「よかった……」


本当にホッとした。


「今のは少し危なかったかも……」


サラも無事のようだ。


「そうだね」


エルザも同意している。


「ですが、これでもう終わりですね」


シスターは勝ち誇ったように言い放った。


「どうかな?」


サラは不敵な笑みを浮かべている。


「まだ何かあるというのですか?」


シスターは動揺している。


「今度はこっちの番だよ」


サラは魔法を唱えた。


「【ライトニングアロー】」


雷の矢が無数に現れる。


「くっ……」


シスターは防御の呪文を唱えるが間に合わない。


「きゃー!」


シスターに直撃する。


「まだまだいくよ!【ホーリーウォール】」


サラの前に盾が出現する。


「【ウィンドカッター】」


風の刃を放つ。


「【ホーリーウォール】」


またもや盾が出現して攻撃を防いだ。


「次は私かな」


エルザが前に出る。


「【ストーンバレット】」


土の塊を飛ばす。


「ぎゃあああ」


シスターに大ダメージが入る。


そして気を失う。


「よし!」


サラがガッツポーズをする。


「なんとか倒せたね」


エルザが安堵する。


「そうだね」


だが安心してはいけない。


まだスレイヤが残っている。


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