21話 四天王との死闘 その2

次に動いたのはバズクだった。


「【ファイアボール】」


炎の球が飛んでくる。


「させないよ!【ホーリーウォール】」


サラがすかさず対抗する。


「次は私の番ですね」


エルザが前に出る。


「【ウィンドカッター】」


風の刃を放つ。


「甘いですね。【ウォータースピア】」


水の槍がエルザに迫る。


「なら、これでどうですか?【ストーンバレット】」


土の塊を飛ばす。


「そんなもの効かないわ。【ダークウェーブ】」


闇属性の攻撃がエルザを襲う。


「くっ……」


エルザはなんとか耐えているようだ。


「エルザ!」


サラは心配そうにしている。


「大丈夫です。それより自分の身を守ることだけを考えてください」


エルザは必死に耐えながら言った。


「わかった。無理はしないでね」


サラは素直に聞き入れた。


「ふっ……。なかなかやりますね。ですが、私の方が上ですね」


シスターは余裕の表情を浮かべている。


「それはどうかな?」


サラが反論する。


「ほう……。強気ですね。ですが、現実を知ることになるでしょう」


シスターは不敵に笑みを浮かべる。


「そろそろ終わりにしましょうか」


バズクは剣を構える。


「そうだね……」


サラも応じるように構えた。


そして、お互いに走り出した。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る