15話 そして新たな仲間がもう一人
『実は最近魔物の動きが活発になっているのです。その影響で聖水が枯れてしまいそうな状況になっています。このままでは皆が困ってしまいます。ですから、どうか力をお貸し下さい』
「そういうことか……」
俺は納得した。
「それで私たちは何をすればいいのかな?」
サラが質問をした。
『それは貴方たちが勇者だからです。私と契約をして、魔王を倒して欲しいのです』
「契約ってなんだ?」
俺は疑問をぶつける。
「聞いたことがあります。確か魔力を共有することでより強い力を得られるとか……」
エルザは知っているようだ。
「なるほどね。でも、どうして私たちなの?」
サラが尋ねた。
確かにそれが気になるところだ。
『先程、貴方たちの威圧を感じ取りました。あれほどの力を持つ人間はそういません。それに、貴方たちならきっと出来ると信じています』
「そんなに凄かったか……」
俺は苦笑いを浮かべる。
「ちょっと怖いくらいだったよ……」
サラは顔を青くしている。
「まあ、やるしかないだろう」
俺は覚悟を決めた。
「わかりました。引き受けましょう。ただ、一つ条件があります」
エルザは続けた。
「なんでしょうか?」
精霊は聞き返した。
「私たちは仲間を探しているんです。もし良ければ一緒に旅をしてくれませんか?」
「もちろん構いません。是非ともお願いします」精霊は快く了承した。こうして、新たな仲間が加わった。
「これからよろしくな」
俺は握手を求める。
『こちらこそ宜しくお願い致します』
精霊は応えた。
そして、俺たちは湖を離れた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます