14話 新たなる出会い

その後は特に問題なく進むことが出来た。


そして遂に最奥地へ辿り着いた。


そこには大きな湖があった。


「これが聖水の元か……」


俺は呟く。


透き通っていて綺麗な水だ。


「よし。じゃあ汲んでいこうか」


俺が水を汲み始めようとすると、突然声をかけられた。


『お待ちしておりました』


女性の声だった。


「誰だ?」


俺は警戒する。


「え? 誰もいないよ?」


辺りを見回すサラ。


「私にも見えませんね」


首を傾げるエルザ。


「どうなってんだ……?」


俺は困惑した。


すると、今度ははっきりと聞こえた。


『私はこの湖の精霊です。どうか私たちを助けてください』


「どういうことだ?」


俺は尋ねる。


「何か困っているようですね……」


エルザは冷静だ。


「そうだね。話を聞いてみようよ」


サラは賛成してくれた。


「わかった。話を聞かせてくれないか?」


俺も同意し、事情を聞くことにした。


すると、精霊は語り始めた。




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