4話 ギルドに登録 そしてパーティ結成
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「さて……まずは冒険者ギルドを探すか。冒険者登録をした方がいいだろうし」
俺はとりあえず街中を歩いて探す事にした。
しばらく歩くと大きな建物を見つけたので中に入る。
「ようこそ! ここは『レガリア』の街の冒険者ギルドです! 依頼の受注はこちらで行えます! 素材の買取も行っているので是非ご利用ください!」
受付のお姉さんが明るく挨拶してくれた。
俺はとりあえずお姉さんの所に向かう。
「こんにちは。ちょっと聞きたい事があるんだけどいいかな?」
「はい。何でしょうか?」
「実は俺、記憶喪失なんだ。それでこの世界について知りたくてね。何か教えてくれるかな?」「まぁ! それは大変ですね……。分かりました! お任せ下さい!」
お姉さんは俺の事を哀れみの目で見てくる。
そして丁寧にこの世界について説明してくれる。
「この世界には大きく分けた三つの国が存在しています。一つはこの国の『アスタロト王国』。もう一つが隣の大国の『バアル帝国』。そして最後の一つがこの小さな島国に存在します。それが『ナハティガル神聖国』です」
「なるほど。ありがとう。参考になったよ」
「いえいえ! それなら良かったです。お役に立てたのであれば幸いです!」
「ところで冒険者登録はどうしたらいい?」
「はい! 冒険者の方はあちらのカウンターに並んで頂く必要があります。その奥には酒場もあるのでそこで仲間探しをしてみるのも良いかもしれませんね」
「分かった。ありがとう」
俺は言われた通りに列に並ぶ。
すると後ろから声をかけられた。
「ねぇ、君。一緒にパーティ組まない?」
振り返るとそこには若い女が立っていた。
金髪で美しい顔立ちの女だ。スタイルも良くて胸が大きい。
「そうだな。構わないよ」
「やった! 私の名前は『サラ・ハーティス』っていうの。14歳の新人冒険者よ。よろしくね!」
「俺はミカエル・マレーっていう名前だよ。よろしく頼む」
「ミカエル君って言うんだ。珍しい名前だね」
「そうか? 別に普通だと思うけど……」
「ふぅん……まぁ良いや。じゃあ行こう!」
それから俺たちは冒険者登録を済ませた。
ちなみにパーティ名は『天使の翼』にした。
由来は適当にカッコ良さそうな言葉を選んだだけだ。
「ミカエル君はどうしてこの街に来たの?」
「うーん……特に理由はないんだけど、強いて言えば自分の実力を知りたかったからだな」
「そっか! じゃあちょうど良かったじゃん! 早速クエストを受けようよ!」
「そうだな。でもどんなクエストがあるのか分からないぞ?」
「大丈夫!ちゃんと調べて来たから。ほらこれを見てみて」
そう言って一枚の依頼書を見せてきた。
内容は『ゴブリン討伐』というものだ。
報酬は金貨三枚。なかなか美味しい仕事だ。
「よし……これにするか。場所はここから近いみたいだしな」
「うんうん! それじゃあ出発しよう!」
それから俺たちは街を出て森へと向かった。
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