第23話 それぞれの門出とバーグ領
数年後、無事に学園を卒業したイアンナは、デリクとレオとともに秋晴れのバーグ領へとやって来ていた。
「田舎だと聞いていたけど…」
外交のため他国に赴いている父の代わりに、次期侯爵であるデリクがシャルルの結婚式のために来たのだが石畳の両側にある畑に目を丸くしていた。
農地だと砂利道か良くても土の道だが、バーグ領は美しい橙色の石畳を敷いている。道と畑の境目には可愛らしい白い柵が並んでいた。水路もよく整備されていて黒い石畳がアクセントになっている。こちらは夜になるとほのかに発行する石で出来ているそうだ。夜の見回り者が水路に落ちないように、という配慮でもあるらしい。
「兄様、日本の記憶があるシャルルがいるのですよ?」
と言っても目の前の畑は外国の田園風景を模したものだが。
遠くには洋風な水車もあったりする。シャルルはオランダが好きなのかしら?と思うイアンナだ。
「整えられていて素晴らしい。貴族がこぞって見学に来たがる訳だ」
遠くに見えるガゼボ…いや、東屋と言ったほうが良いか。今は農民が休んでいるがドレス姿の貴族でも座れそうな広さだ。それを見ながらデリクは感心している。
「ふふっ、そうですね」
”見せる農地”とシャルルは言っていた。
彼女は乙女ゲーム以外にも、畑を耕して村人との交流を深めて結婚をするゲームをやっていたそうだ。「田舎臭い感じじゃなくて、可愛い風景にしたいの」と彼女は言っていた。
功を奏して見学者も増えた。だが増えすぎた。問い合わせが多くて困っている、と相談を受けたのでイザベルと共に”期間・人数限定ツアー”を組みましょうと提案した。
農民には見学者を気にせずに農業をのびのびとやってほしいし、種まき後や収穫後の農地は土色で見学に良い時期というものがある。
そして問い合わせを強く拒否出来ないバーグ家ではなく、イザベルの家…エレブルー公爵家が旅行会社というものを立ち上げて、見学者の時期と人数を制限したのだ。
他の領地の見学ツアーもあるが、バーグ領がダントツ人気で3年先まで埋まっているという。
「王都よりも人気とは…。あちらを一度見てみたいな」
「それはオレも思います」
あちらとは地球の事だ。言いにくそうなので皆にはアース、と説明している。
「あまり変わりはありませんよ、兄様」
人が居て生活している。
「…シャルル嬢はそう言っていなかったよ?」
デリクは妹の卒業式に出席した際に会い、なぜかルイスの方と意気投合している。
「感じ方の違いだろ。イアンナはシャルルから見ても少しのんびりしてるようだから」
「そんなに?」
デリクとレオはウンウンと頷いている。ちょっとむくれたイアンナだった。
「ま、シャルルはせっかちっぽいけどな」
「ああ、ルイスがそう言ってたね」
彼らはルイスがヒロインの攻略対象者だという事を知っている。
イアンナは長い田園風景を見ながら、シャルルが婚約者へ前世のことを打ち明けたことを思い出した。
バーグ子爵家とエレブルー公爵家やハッセルバック侯爵家との付き合いが出てくると、前世の記憶を話していなかった事が少々障害になってくる。
3人…イアンナとシャルル、そしてイザベルは相談しあい、王と王妃様の立ち会いのもとバーグ家の当主エドワーズが王宮へ呼ばれて説明がなされた。
今はもう無効となったが、この世界の成り立ちと、イアンナとシャルルの立ち位置と。
エドワーズは最初こそ驚いたものの、しょっちゅう未来のことを話していた娘に合点がいった様子だった。
彼女の知識と行動力のお陰でこの世から消えるはずだった妻と娘を助けられたし、もう既に家族の一員であるシャルルには感謝しか無い、とエドワーズは伝えた。
だが、その場にはルイスも当事者ということで呼ばれていて、シャルルはとても気まずそうにしていた。
(王様にルイスが伝えた言葉は…胸が温かくなったわね…)
シャルルは色んな人を…特に王子を攻略しようとして失敗したから諦めていた、と素直に告白した。
アイザック王は「今の言葉を聞いてなお、お前は彼女を愛せるか」という少々きつい質問をしたのだが、ルイスはシャルルを真っ直ぐに見ながら堂々と言った。
「私は彼女に攻略されておりません。むしろ、攻略した男です」
王族の前だというのにシャルルは真っ赤になり奇声を発して顔を両手で隠してしゃがんでしまった。
日本人のほとんどはこういうストレートな言葉に弱いと聞いていたイザベルは、少しだけ同情の顔を向けていた。
王と王妃は顔を見合わせて微笑み、末永く愛し合うようにと二人を祝福した。
なお、宰相のディランからはその特殊な知識を持つシャルルを護りつつ、便利なものを世の中に広めて欲しい、とルイスに伝えられたという。
「ええと、母親であるマリーと異母妹のシャルロッテも知っているんだよな?」
ポロッと会話に出ても大丈夫だよな?とレオが確認してくる。
「ええ。シャーリーにあちらの話をせがまれて大変だと言っていたわ」
そう言えば、とデリクが首を傾げる。
「…妹さんは学園には来ていないのだよね?」
「病弱だったので心配で王都に出さなかった、と話していたわ」
だが知識量はとんでもない、とシャルルは話してていた。この世界では知識人に入るシャルルが言うのだから相当だと思われる。数ヵ国語を操り、国内外の歴史や文化にも精通している。
「今は?」
「体もすっかり丈夫になっているそうだけど、外よりは家の中が好きで外に出すのに一苦労する、と話していたかしら」
「…別に外に出さなくていいんじゃないか。貴族はそういうものだろう」
「人間は日光を浴びないと骨が丈夫にならないのです、兄様」
カルシウムと日光、という組み合わせを聞けば日本人なら骨だね、と思うがこの世界では浸透していない。
「なるほど…だから高齢の方は杖が必要になってくるのか」
「そうなりますね」
農民には高齢でも農地に出る者が多く、体も丈夫だ。杖をついているのは足を怪我した人くらい。
最も、その怪我もシャルルとシャルロッテが巡回して治しているので、バーグ領で怖いのは魔獣と病気くらいだ。
「アンにさ、あっちの知識を話せってディラン様が煩いんだ」
「…レオ、様はついているけど不敬だよ」
「でも本当にしつこいんだ。ダニエル様もそうだし」
「まだ呼ばれるのかい?」
イアンナは学園へ入る前、度々執務塔へ呼ばれていた。
「たまにお呼ばれします」
「向こうの知識があるヤツが増えたと思ったら、領地に引っ込んでしまうし…」
「そういえば、ダニエル様を見て驚いていたわね」
シャルルが全く”ドSメガネ”に見えないダニエルを見て「誰、あれ?」と言っていた。
なお、彼は学園では完璧にシャルルを避けてとっとと卒業していたので、令嬢たちの交流が始まってしばらくしてから会っている。
犬の散歩をしょっちゅうしているので少し日に焼けているし、冷たい顔もしていないし、本の虫でもないので視力の低下が発生せず眼鏡をかけていない。
イアンナも乙女ゲームのスチルを思い浮かべる限り、別人だと思っていた。
ちなみにシャルルは、魔王、教師、ダニエルの順で好みだったそうだ。
ヤンデレ、陰気、ドSメガネが好きとは物好きね、とイザベルが言っていた。
「まぁ、ダニエルはものすごく変わったからなぁ。小さい頃は本当に可愛げがなくて…」
「兄様!」
「いや、本当だろ。昔会ったとき全然笑わなかったし。ジョン様々だよなぁ」
ジョンは犬の名前だ。他にも数匹飼っているとかで、恋人の条件に犬好きでなおかつ一緒に世話をしてくれる人、と上げていた。
「婚期が遅れそうだな…」
「辺境ならいそうだけど、次期宰相の嫁となるとキツそうだ」
「二人とも、他人事だと思わず探してあげて下さいな」
そんな雑談を交わしながら馬車は進んでいく。今度は完成直前だという神殿が見えてきた。
女神ルーナに献上すると約束したんです、というシャルルの言葉に王家からも補助金が出ていて、1年前から建設が始まった。灰色と橙色の混じった石を使い…緑色の不思議な光沢の在る石が屋根に使われている。農村にふさわしく、青空にとても映える神殿だ。
ステンドグラスも王都の大神殿を模したのか、白と灰銀の色を使い落ち着いた雰囲気を醸し出している。
「屋根をふく時にチロルに乗って見に行ったのだけど、すごかったわ」
「あちらでは魔法がないから大変そうだね」
この世界の建造物は大きくても工期が短い。
「ええ!とても早かったの!」
専門の職人が屋根を設置する場所が見える足場に立ち、バンザイした手を前後にひょいひょいと動かしているだけ。風・火・土魔法を駆使しているそうなのだが、3属性持ちは希少で国に保護されているという。
神殿を見て思い出したのか、デリクが質問してくる。
「エレン様は?」
「ヘンリーのお仕事が忙しくて、当日飛んでくると言っていたわ」
妹の言葉にデリクは苦笑する。彼らは本当に飛んでくるからだ。
ヘンリーは卒業前の王宮魔道士試験に一発合格し、今は王宮に勤めている。
新米のためやる事、覚える事が多すぎてとても忙しい日々を送っているそうだ。ハッセルバック家のタウンハウスにも帰ってきていない。
エレンの方は王都の大神殿へシスターとなって勤めている。
「あのエレンが王族か…不思議だな」
ゲームの筋道の通りなら亡くなっていた少女。それが今や王族だ。
「様をつけるんだ、レオ。それを言うなら、ヘンリーが私の弟というほうがものすごく不思議なんだが」
王弟オスカーとシスタークロエは結婚し、エレンを養子にした。
ヘンリーもそうしたかったが、エレンと結婚ができなくなってしまう。養子縁組にはエレブルー公爵家も名乗りをあげたが、ヘンリーがこっそりとレオに「あっちの家は怖い」と言ったため、ハッセルバック侯爵家へ養子縁組がなされた。
これで身分のついた二人を取り込もうとする人はいないわね、とグレース王妃とイザベルが黒い微笑みを浮かべていたのを思い出して、レオは身震いする。
(あの二人…本当に似てきた…)
イザベルはウィリアム王太子との婚約が発表され、数年後に結婚式と言う名の祭りが王都で行われる。
今は様々な人達が準備に走り回っている頃だ。
ジョシュアの方は隣国の王女メーアとの婚約が発表され、ウィリアムの結婚式と同じ日に式を挙げると言っていた。イザベルいわく、費用が勿体ない、とのこと。
高位貴族なのに合理的なイザベルを見て、シャルルは私よりも日本人ぽいと言っていたとか。
「子供が増えて、母様が喜んでたわね」
「たまに帰ってきた時に、オルディを浮かしてあやすんだ。すっかり懐いてたよ」
ハッセルバック家には男子が誕生した。オルディと名付けられ、すくすくと育っている。
ヘンリーのダイナミックなあやし方が好きなようで、オリビアは「やんちゃに育ちそうね…」と笑って言っていた。
「王女様のどちらかの婚約者にしたいと王妃様が言ってたよ、デリク」
双子の王女はレイナ、アイナと名付けられてこちらもすくすくと成長中だ。
2歳のオルディより3つ年上で「気にしないわ」とグレースは言っていたが、アイザックはとても渋い顔をしていた。
「まぁ、婚約というか…恋仲になるようなら応援するが…」
乙女ゲームの事を知っているせいか、早い時期の婚約、というものに疑問を持つようになってしまっているのだ。
「ふふ、オルディはレイナ様と気が合いそうだわ」
双子で先に生まれたレイナは金髪に紫の瞳を持つ。よって同じ色をしているジョシュアが贔屓にしているが、アイザックに似て少々気弱だ。
対してアイナは銀髪に金の瞳を持ち、同じ色のウィリアムがなぜか自慢している。彼女はグレース王妃に似て準備が早い。
「いや、アイナ様じゃないか?オルディはなんだか、ヘンリーに似そうだ」
ハイハイがとても速く、突進されるとかなり痛い。家の中より外が好きで、日光浴、と外へ出すと敷物から直ぐに這い出て行ってしまう。
「む。…私ももっと遊ばないと」
「そうよ、兄様。母様もたまには帰ってきて遊んでね、と言っているわ」
「善処するよ」
最近は父ゴードの行く先とは別の国へ行ったりしているのだ。父の余裕は出来ただろうが、自分の余裕が減っている。このまま結婚できるだろうか、ジョシュアのように旅先で愛する人を見つけられるだろうか、と心配していたりもした。
「おっ、そろそろだ」
「まぁ…可愛らしい街!」
馬車は農園から街中へと入って行く。
シャルルがいたような貧民層の人たちが住む下町の長屋は建て替えられ、掃除も行き届いていて…他の子爵家の領地からしたらとても美しい町並みだろう。
不当な給料で人を雇っていたような商会は軒並み検挙されて、今は平民でも貯金が増えている、とシャルルが嬉しそうに語っていた。
「本当にやり手だなぁ」
「野菜があるからな」
「シャルルとルイスの実力なのよ」
馬車は街の一番奥、小高い丘にある領主の屋敷へと向かい…玄関ホールにはシャルルが待ち構えていた。
「お久しぶりです、イアンナ様」
「お久しぶり!…アンでいいわよ、シャルル」
イアンナの事を唯一アンと呼ぶレオは笑顔だが目が笑っていない。
相変わらずベッタリだな、と思いつつシャルルは「女子会だけです」と言った。
その時、玄関ホールに風が吹く。
『きゅ〜い!!』
「あ、やっと帰ってきた!どこまで行ってたんだ、お前」
パタパタと羽音がしたと思ったら、空からチロルが舞い降りてきた。
バーグ領に入ると同時に、散歩と称して馬車から空へ飛び上がって行ってしまったのだ。
「チロルもご挨拶しなさい」
『野菜美味しかった!』
妙にお腹が出ている。
「ゲッ、もう食べたのか…すまん、シャルル」
「あはは!聖魔獣様にそう言ってもらえると、嬉しいです」
聖魔獣チロルの姿は国内外に広められている。
農民も驚きこそすれ、シャルルがこういう子がきたら野菜を食べさせて!と言ってあったから、騒ぎにはなっていない。
「ルイスは?」
「準備に走り回っています」
「新郎だというのに、忙しないね」
デリクが苦笑するとシャルルは微笑んだ。
「裏方が大好きなんです。自分の式くらい落ち着いて座ってとデリク様から仰ってくださいな!」
「ははは、さすが商人だな」
学園入学時に挙動不審で尖っていたシャルルはすっかり落ち着いていて、高位貴族にあたふたする使用人たちの前で堂々と3人を客室へと案内していく。
「バーグ子爵は?」
「…どうも走り回るのが好きなようで、ルイスと同じく準備に回っています…」
お金はあるから人を雇えばいいのだが、自分でやりたいらしい。母マリーもそうだ。商家の人間だけあって、動いていないと駄目な質らしい。
「随分と働き者だね」
「今からこれでは先が思いやられます。過労死なんてしないようにしないと…」
「まぁ、でも愛娘の結婚式に張り切ってしまうのは仕方ないだろう」
「!…ありがとうございます」
シャルルは乙女ゲーム中では亡くなるはずだったデリクを嬉しそうに見た。
(イアンナのお兄さん、生きてて良かった…)
銀髪に翡翠の瞳で柔らかい雰囲気を持っている。イアンナの兄と言われると首を傾げる色だが、よく見ると顔の造形は似ていて美しい。
イアンナと同じく少し癖のある長い髪を後ろでゆるく結わえていて、貴族の正装がとても似合っていた。
(まるでエルフみたい)
この世界にもエルフはいるが、独自のコミュニティを築いており人の国ではあまり見ない。
聖女や勇者にまつわる伝承と物語にはよく出てくるので、デリクに長い耳をつけたらそう見えるんじゃないか、と思ってしまうシャルルだ。
「何か?」
「あ、いえ。ええと、妹ですが…おそらく書庫に籠もっています」
後で引っ張り出してきてご挨拶に伺わせます!と言うとデリクは微笑む。
「いや、構わない。本が大好きなんだろう?邪魔をしては悪い」
デリクも本が好きなのだ。ハッセルバック家はイアンナの知識量に追いつこうとした結果、領地の屋敷に別棟を建ててまるごと書庫にしてしまうほど蔵書が多い。
「兄様、バーグ家には他国の珍しい本が沢山あるそうですよ」
するとデリクの目が煌めいた。
「アン…それ言っちゃ駄目だ」
「あら」
もう既にソワソワし始めている。シャルルの目線を受けてイアンナは説明した。
「私の語彙に負けじと本を集めた結果、本が大好きになったそうで…」
「なるほど。…それなら書庫の位置をお教えしておきましょう」
「いいのかい?」
人の家だ。勝手にうろつかれると困るのが普通なのだが。
「ええ。それほど広くありませんし、そもそも農村を統括する屋敷ですからねぇ。なんにもありませんし」
清潔感はあるが調度品はほぼなく花瓶にいけられた花や、マリーとシャルロッテ作の凝った刺繍を額縁に入れたものが壁に掛けられている。
正直に言うと、盗られて困るものはないのだ。
「ウチはよそと違い、自分のことは自分でやる!という風潮なので、使用人もかいがいしくないのが申し訳ありませんが…」
唯一貴族らしかったのは亡き第一夫人のミラくらい。彼女は王都でメイドに傅かれ贅沢な生活をしていた。
シャルルはもちろん、マリーもエドワーズも自分のことは自分で出来る。シャルロッテも幼い頃からマリーが育てたので同じ意識だ。
「それはいいね!」
「珍しい…」
デリクは褒めるがレオは意外そうな顔だ。領民と一緒になって働く自立心のある貴族というのは、レオの理想だがなし得ないものだと思っていたから。
「ウチが特殊なだけですよ。…ええと、部屋は二人部屋が一つに、一人部屋が一つ、でよろしかったですか?」
あまり広くない屋敷だが高位貴族との交流も増えたので別棟を建てたのだ。
なお、見学ツアーで来る人たちが泊まる”ホテル”は別にある。こちらはエレブルー公爵家に出資してもらい、高位貴族も泊まれるような立派なものを数年前に建てていた。
様々な仕事をする場所があるバーグ領は平民にも人気で、住民も増えつつある。
「ああ。…私も二人部屋が良かったけどね…」
「それは相手を見つけてもらいませんと」
シャルルが呆れたように言うと、デリクは苦笑したが内心は喜んでいた。
侯爵家、しかも聖女を輩出した家となると、へりくだる人が多く辟易していたから。
「ぜひそうしたいね!」
デリクがお手上げポーズで言うと、にぎやかな笑いが廊下に響き渡ったのだった。
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