第4話 豚畜生だな
「六本木の高級会員制秘密クラブだから、お客様には粗相のないようにお願いね。」
そう言われて入った会場は、王国の豚貴族どもとよく似た人種が痛いげな幼女を襲い奪いつくす、不思議な場所であった。
「ちょっと刺激強かったかな、ジュリちゃんなら平気かと思ったんだけど。」
「いや、初めは面食らったが、よく見れば女たちも喜んで相手しているようじゃな。しかし、ここはなんなのじゃ、男も女も嬌声をあげて悦んでいる。」
「私も先輩にここのバイトに誘われたときは驚いたけど、金持ちのおっさんどもの性欲のはけ口に毎月開催されているんだって。」
「直接相手する女の子たちは、3時間で6万円の日当なんだってよ!」
「昔は10万円くらい貰えてたって話だから、不景気ってのはやだね。」
「まっ、うちらは3時間で6千円の日当のドリンク提供係だから関係ないんだけどね。」
豚畜生の性欲のはけ口の現場に遭遇するとは、王国を滅ぼしに攻め込んだ時を思い出すわい。
しかし性欲の権化のようなおぞましい姿を見ていると、まさしく豚畜生だなと思わずにはいられなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます