5-2
高等部にあがると、
ルームメイトとなった同級生は、
フワフワしたミルクティー色の巻き毛がフチどる繊細な白い顔には、いつでも夢見るようなウットリした微笑みが浮かんでいた。
その頃はまだ、周囲から強く
寮に入ったばかりの時は、ひどいヒトミシリだったくせに。じょじょに慣れてきたとたん、幼い子供のように無邪気にジャレついてきた。
どこまでもついてきて離れない、可憐な愛玩動物のように。
ほっそりした
その姿に魅せられると
―――自分の心には、他の人間に比べて欠落した部分がある。
そんな彼にとって、
なんの罪もないイタイケなウサギに殺意をぶつけなければおさまらないような、邪悪な
でも、
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