第50話 衝突
「なっ!さらわれたのではないのですか!?」
皆が驚くなか
「ワシは水の霊獣仙人だからの、体を自在に変化できる。
だから、さらわれる前に切り離された一部に戻ったのじゃよ。
戻るのは大変じゃったがな」
と事も無げにいう。
「一部、私が切った場所か!」
「うむ、しかし先ほどの話聞かせてもらったが、
もはや間に合わぬよ。
「やはり......元々用意していましたか」
「うむ、ワシも体しか取り戻せなんだ。
「こちらも仙人が必要ということですね」
「そうなりますが......」
僕の問い
「考えても仕方ない。
封印も守るしかない」
「向こうで強いのは、
十二大仙の
こちらには
「私もいます」
そういって
多くの仙人と共に降りてきた。
「......これで戦力的には優位ですね。しかし、何か気にかかる」
「何がですか
僕が聞く。
「私もです」
「こうなることは
ある程度予測していたはずなのに......」
「だからこそ人質をとったのでは?」
「しかし、やはり何か罠を仕掛けているのと考えるべきだな」
「確かにの、まあワシは行かぬよ。
「なっ!じいさん。あんたが加わってくれないと、困るぜ」
「こら
「それにの、おそらく陰の気をためるために、
この戦争を利するつもりなのじゃろうて、
このまま総力戦となれば、陰の気がたまるのは必定」
「それで復活した
仙境大乱を再び起こそうとしている......
だが、あなたたちが行かずとも、
この刀を狙っていようと私は行かねばならない」
「そうだね。僕も
僕が懐から
「お主、ワシがつくった
持っておるのか」
「えっ?これ、
僕は
「......なるほど、あの者の子孫も生きておったか、
それにしても、これほどの年月をえてまた関わるとは......」
「そうですね。
僕がいうと、
「ふむ、昇天したものにワシの杖が......そしてここに、
これも
ワシもこの戦に関わるとしようか」
「これで戦う準備はできましたね!」
「そうですね......てすが、さっきいったように、
何かあるのは間違いありません。
そこで、私たちは集まった仙人たちを何とかしますから、
あなたたちは
そう
「よかろう。ワシならば彼らに気取られることなく、
奥につれていけよう」
そういうと、水がものすごい勢いで、
(僕が最初に来たときみた!あの龍か!)
「お主たちのるがよい。
僕と
龍となった
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