第48話 白天
仙島におりると、目に見える全てが水だった。
「なんだ?水以外なにも見えない」
「みゃう」
コマリがないた。
「下に何かあるのか」
僕たちは水の中に入る。そこは水の中なのに森や山があり、
魚たちも泳いでいた。
「海か......なんで海が」
「あっち......あっちから私の炎の気を感じる」
僕たちはその気を追って水の中を進む。
そして大きな気が二つある場所についた。
そこには二人が対峙していた。
一人は刀を抜いた
もう一人、老人が膝をついて肩口を押さえていた。
「一体なんなのじゃ急に襲ってきて......お主何者じゃ」
「貴様が!!」
僕たちはその地に降り立ちとめる。
「まて!!
「また、貴様らか......」
「はくてん......
「
「
彼が兄弟子の
「は、はい、でもなぜあなたが、こんなことを」
「はくてん......
「その銀髪......あなた兄さまなの......」
「違う......」
そう言われた
「兄さま、どういうことだ、
コウがそう聞いた。
「私には兄さまがいた。
さらわれたその時兄さまのことを少し覚えている」
「............」
「そんなことはどうでもいい......
お前が
「そんなことはしておらん......
それより、その万象刀......それをなぜお主が持っておる。
それこそ、
はそういって刀を指差した。
「
「これは、私のものだからだ」
「そうか、お主、
ワシの
「どういうことですか?
していたのではないのですか?」
僕がいうと、
「私は
あなたが訪れるのを見ている。
その気は確かにあなただった」
「......知らぬ。ワシは封印を守っていた。
封印を開ければ、世界が混沌となるのに、
(どうなっている?気なら間違いないはずなのに)
それを聞き、
「何をしているのです。
早く
その
それが私との約束でしょう」
そう突然上から声がした。
そこには黒い服を着た黒髪の男がたっている。
「
「
あんたはこの男が封印を開けるために、
だが、この男はまともに戦おうともしない」
「あなたを騙そうとしているだけ、あなたはあの日、
街の外にいて、
その
「確かにあれはこの男だった......
「同じ気の者はいないはずでしょう。
何をためらっているのです」
そう
諦めたように舌打ちした。
「きゃあ!」
「ぬお!!」
その叫び声で見ると、地面の中に影のなかに
「なっ!」
「この娘貴様の妹ですね。
返してほしくば
その刀をもって......」
空の
笑い声と共に影となって消えた。
「くっ!なんてことだ!騙されていたのか」
「まって!一人ではその刀を奪われてしまう。
そうなれば
「だが......妹が
「お待ちください
すぐには殺されません!あなたの刀が欲しいのだから!)
「
「なにか来る!!」
そう
水の中に炎が降ってきた。
驚く僕たちの前に炎の鳥から女性と男性がおりてきた。
「あなたは!!」
「遅かったようですね......」
それは
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