第47話 灰混仙《かいこんせん》を追う
僕が
「おい
「いいえ!私は
僕はみんなに
「ならば、少しは時間的猶予があるということか......」
そう
「しかし、本当に
「ありえませんか」
僕が聞くと、
少し
「......まったくない話ではない......あの人は人間を嫌悪していた。
幼いとき戦争で奴隷になっていた経験から、
そう言葉少なに語る。
「だが、殺してないという、
ちゃんと話しは聞きたい、
そのあとどうするかはわからないが......」
「正直僕も、
彼は
仲間にできるかもしれない。
彼の強さなら、こちらはかなり有利になる」
僕がいうと、寝ていた
「それなら、私もいくわ......」
「動いて、大丈夫なのかよ
「平気よ
それに私じゃないと、
「......俺は今のこの国に降らせた雪を戻している。
あれは俺の気を使っているからな。
戻せばかなり気を回復させられるだろう」
「わかった、僕と
僕たちは
そして僕たちは
「
誰か仙人を見なかった?」
僕が聞くと
思い出したようにうなづいた。
「......確か見かけた
帰ったあとで
そしてもう一人......老人だった。
名前を
「
やはり
解こうとしているのか」
僕が考えていると、
「
どのくらい修行したのですか?」
「えっ?うーん、二年かな」
「い、二年......あと一年と半分あの地獄の修行を......」
「そんなに厳しいの
「はい
あまり修行をつけてくれませんでしたが、
何度か死にかけました。あと一回ほぼ死にました」
そういって震えながらひきつった顔で答える。
(僕もだ......僕は三回......これあと二回はあるな)
「
どうでしたか?」
「俺は道士までだが、それほど厳しくもなかったな」
「私もそんなに感じなかったけれど......
なんだろう
私の顔に何かついてるですか......」
じっと
「あ、いやあ、ずいぶんきれいな女性だと思って、
お化粧は何を使っておられるのかと」
「私は男ですし......化粧はしていないです」
「えっ!?あっ、すみません!」
隣で
「そうよね。私より肌もきれいだし、
髪もさらさらだわ。生意気ね」
更に
「笑うな......」
「おっと、だったら髪を切ればいいんだよ!」
「短いときに女性に間違えられたからだ!」
そういうと、
剣と棍で
「あわわ、私のせいで大変なことに!」
「ほっときなさい、それよりこの五人で、
あの
「えっ?そんなに、
「ああ正直、十二大仙に匹敵するかもしれない......
だから味方になってもらいたい。
味方になってくれるかもしれない」
僕がいうと、
「そんなに強いのですか......こんな時、
「
「ええ!
自分に匹敵するといっていました!」
嬉しそうにそういう
「どうしたの?
「いえ、はくてん......いえ偶然ね......勘違いだわ。
それより近いわよ。あっ!あの仙島よ!間違いないわ!」
そういう
ひとつの大きな仙島が見えてきた。
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