第10話 嘘
「お前は一つ嘘を付いている。全部正直に話してくれないか?」
丁度、仲間が戻って来たのでこの男の言っている事が全部本当か聞いてみる。
ジイジとバアバはまだ戻ってきていないようだ。
二人が襲われたのは彼らが敵対する勢力で、追手だったようだ。
そうなると、彼らの人探しの妨害をするために襲われたのか?
「襲ってきたのはお前達の追手だろう?何故追われている?それに、誰を捜しているのか?」
驚いて黙り込む彼を、正面から見つめる。
「話す気が無いのなら、今すぐ二人とも出て行ってもらう。面倒事に巻き込まれたくないからな?
あ〜、彼の持っていた袋と、お前の持ち物だったろうあの不思議な剣は今回の対価として貰うからな。してやった事に対してでは格安だと思うぞ?」
傍らに横たわる男を指しながら、
「………少しだけ、時間をくれないか?彼の指示が無いと話せない事が有る。」
かなり驚いたようだ。他人の表情に慣れていないので確かではないが。
「それよりも、あの袋が何か判っているのか?剣もそうだ!
「袋には金貨と、効きもしない怪しい薬が有ったな?奥の方にまだ有りそうだが取り出せなかったぞ。剣には最初は抵抗されたが、お前の許しがあれば私の物になってくれるそうだ。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます