青い半魚人

〚主要登場人物まとめ〛一章終了時点

〚世界ⅰ（主人公が本来暮らしていた世界）〛

五十嵐侑子（いからしゆうこ）

　十三歳（一章終了時点で十四才）の中学生。本作の主人公。

五十嵐朔也（いからしさくや）

　二十六歳。侑子の兄。会社員。常識人で社交的。内気な妹を心配している。

五十嵐幹夫（いからしみきお）

　五十二歳。侑子の父。物理学者。海外の大学で研究をしていて、ほとんど日本には帰ってこない。

五十嵐依子（いからしよりこ）

　五十二歳。侑子の母。幹夫のいる海外と日本を行ったり来たりしている。その為、五十嵐家は侑子と朔也の兄妹の二人暮らし状態が常態化しつつあった。

高橋愛佳（たかはしあいか）

　侑子の一歳年下の従姉妹（いとこ）。明るく人見知りしない性格。侑子のことが大好きで、とても信頼している。

高橋遼（たかはしりょう）

　侑子の一歳年上の従兄弟（いとこ）。愛佳と蓮の兄。物事を熟考することが苦手な性格。音楽好き。

高橋蓮（たかはしれん）

　侑子の一歳年下の従兄弟（いとこ）。愛佳とは双子の姉弟。寡黙でポーカーフェイス。

高橋賢一（たかはしけんいち）

　三十九歳。侑子の叔父で依子の弟。愛佳たち三兄弟の父。近所に住む侑子たちのことを気にかけ、留守がちな彼らの両親の代わりに世話を焼く。

高橋望美（たかはしのぞみ）

　四十ニ歳。侑子の叔母。愛佳たち三兄弟の母。

杉田紡久（すぎたつむぐ）

　十五歳。侑子と同様、突然並行世界へやってきた少年。絵を描くことが好き。

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〚世界ⅱ（主人公の世界から見たパラレルワールド）〛

テヅカ・ユウキ

　十八歳。『玉虫色の声』と呼ばれる、自分の声を他人の声に自在に変えることのできる特殊な魔法を操ることができる。

リリー（タイラ・サユリ）

　二十六歳。侑子が並行世界で一番最初に出会った人物。ジロウの経営するライブハウス『変身館』の専属歌歌い。

コハシ・ジロウ

　四十三歳。ライブハウス『変身館』のオーナー。ユウキの養父。

ノマ

　五十代。ジロウの屋敷で住み込みの家政婦として働いている。

エイマン・ソノダ

　二十六歳。リリーの幼馴染。政治家である父の手伝いをしている。リリー曰く「並行世界オタク」

ハルカ

　十八歳。ユウキの幼馴染。教師を目指す。

アオイ

　十八歳。ユウキの幼馴染。学校卒業後は地方の大学へ進学した。

ミツキ

　十八歳。ユウキの幼馴染。過去に短期間ユウキの恋人だった。卒業後は王府に就職。他者の気分や心理状況を読み取る“才”の持ち主。

スズカ

　十八歳。ユウキの幼馴染。卒業後は王都の大学に進学した。

アミ・レゼーマ

　二十代。ユウキの専属ギタリストとして変身館に雇われた。実家は神社。

ラウト・ソノダ

　五十六歳。エイマンの父。現政権与党・平彩党の幹部。かつて並行世界からやってきた来訪者たちと親交が深かった。

リエ・ソノダ

　五十五歳。エイマンの母。

ショウジ

　二十代。変身館スタッフ。ユウキのバンドメンバーのベーシスト。

ミユキ

　二十代。ショウジの姉。変身館スタッフ。弟と同様ユウキのバンドメンバー。ドラマー。

レイ

　四十代。変身館スタッフ。ユウキのバンドメンバー。キーボディスト。

オリト

　四十代。ヒノクニ三種の神器の一つ、『カギ』を守ってきた神社の宮司。

モノベ・タカオミ

　二十代。王府職員で王の側近。

タイラ・ミネコ

　五十歳。リリーの母。オリトの父から『カギ』の守役に任命された後、王都のソウイチロウの元へ嫁いだ。平空政争の最中、カギを持ったまま失踪する。

タイラ・ソウイチロウ

　五十三歳。リリーの父。代々養蚕業を営んできた農家の当主だった。平空政争時に妻のミネコと共に失踪。

タイラ・マサオ

　二十八歳。リリーの兄。平空政争時に両親と共に失踪。

王（オオキミ）

　ヒノクニを建国した古代の王の末裔。特別な“才”を持つとされ、国の安寧に直結する特別な魔法を扱える唯一無二の存在。

マヒト

　王の長子。ヒノクニ皇太子。

越生正彦（おごせまさひこ）

　侑子と紡久が世界ⅱへやってくる二十年以上以前に世界ⅰからやってきていた男性。ラウトの親しい友人。妻のちえみと共に二十一年前に亡くなっている。

越生（おごせ）ちえみ

　世界ⅰからやってきた来訪者。世界ⅱで出会った正彦と結婚したが、間もなく謎の死を遂げる。

白衣の人物

　年齢不詳。ミネコやソウイチロウの行方を探す科学者。目的は今のところ不明。

ダチュラ・ロパン

　大晦日の夜にジロウの屋敷を訪ねてきた謎の男。目的は不明。