塵
神澤直子
第1話
ぱぁんっ
目の前であいつの頭が吹っ飛んだ。
予期してないところから飛んできた銃弾。
僕たちは完全に油断をしていた。気がついたら僕らの周りは戦場で、縦横無尽に銃弾が飛び交っている。僕は確かに軍の人間ではあるけれどもただの衛生兵だ。
ロクな訓練もされていない。
なんとか物陰に隠れてやりすごそうとは思って入るけれども、それもいつまで持つのだろう。
僕はあたりの様子を伺うために、ひょっこりと物陰から顔を覗かせた。
その瞬間、ひとりの男と目が合う。
僕をずっと狙っていたであろうその男が引き金を引く。
僕はギュッと目を瞑った。
塵 神澤直子 @kena0928
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