　その後、俺は蘭に相談をした。

「なあ蘭。僕って変かな？」

「いきなり何言ってるの？お兄ちゃんは優しいし、普通だと思うよ。

　いきなりどうしたの？」

「この前葵葉に、俺は兄の範疇を超えて変だって言われちゃってさ…」

「？範疇ってなに？」

「ん？まあなんか、普通じゃないってことだよ。」

「ひどい！葵葉そんなこと言い出しちゃったの！？お兄ちゃんが変なわけないじゃん！

　むしろこれが変ならずっと変なままでいて！」

「そっ、そうかな？

　まあ、最近の僕は、正直葵葉の気持ちも考えてなかったのかもって思ったんだ」

「ん〜どうだろうね。葵葉も、本当にお兄ちゃんを嫌ってる感じはしないんだよね。

　ただ、葵葉最近…元気ない気がするの…だからお兄ちゃんに本当は思ってないこと言っちゃったんだよ」

「やっぱり蘭も思ったんだ。僕もそう思うよ。今日相談したのも、葵葉が心配だから、蘭にも色々聞きたかったんだ」

　葵葉の様子の変化を相談しようとしたら、蘭も気づいていたのは意外だった。

　そこは、やはり姉妹だなと思った。

「それでさ、これからどうすればいいかな？

　今まで通りたくさん話しかけるのも、あんまりよくないかもって気がしてるんだよね」

「ん〜…でも何もしないっていうのも可哀想だし、仲良くなるって感じでもないしね…」

「そうなんだよね、でも、やっぱり迷惑だって思われてるのも少しはあるだろうし、何日かは、僕も話しかけるのをやめようかなって思うんだ」

「悩んでも難しいし、お兄ちゃんに任せるよ。お兄ちゃんごめんね、私何も解決できなかった…」

「いいや、蘭が話を聞いてくれたおかげで僕もスッキリしたよ。また相談させてね」

「うん♪」

「……………」

　そうして、俺は1度引いて様子を見る作戦に移行することにした。

　そして、俺は目にすることになる。

　葵葉が抱えてるものに…

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