第12話 「闇の世界」




やっべ。あんなこと言っちゃった。

絶対引かれるだろうな...次来たとき謝っとこ。

さて、家に戻るかな。




「てってけてー、異変が起きませんよーに♪」


月一は歌を歌いながら、スキップして家に戻っていった。

時々虫がこっちにやって来るが、蝶々だけだからニッコリして指に止まらせている。

そして、公園の近くに来たら、花に止まらせて、すぐに花粉がとれるようにしている。

言うなら家に帰るときが一番楽しいと思っている。

月一は言った。


「今日は...蝶々来ないか。蝶々って可愛いよね。飼いたくなってきたな...」


と、呟きながら家の中へ入ろうとした次の瞬間、


ゴゴゴゴゴ...


空の色が変わってきた。月一は呆れてまた入ろうとしたが、暗くなった。

何事だ!?と思い、空を見上げたら...

それは真っ黒の空。夜のような景色だった。

ただ、星はない。ただ、何かがふわふわ浮いている。

月一は首をかしげて、街の人を見てみた。

ゾンビ化している。しかも...俺の方に!?

不味いな...また歪んだのか?とりあえず家の中に避難しよう。



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月一の大冒険 カクヨム版 Kaito!☆ @kaito7337

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