第4話 「戦闘」


その頃月一たちは、休憩にある場所へいった。

「公園で休むかー」

「そうですねー(めっちゃ疲れた...)」

ここは鼓がよくいっている公園のようで、

いつも草抜きの手伝いをしている。

「俺も手伝います!」

「ありがとう。助かる。」


_時刻は20時。

もう真っ暗な暗闇を歩く中、鼓が夜の街について教えてくれた。

「夜はすごく危険だよ。怪物(モンスター)がうろちょろ歩いているし、見えにくい。」

「だから...夜の戦闘は不利ということですか?」

「そうだね。だから気をつけて家へ帰ろう。」

と、その時だった。

『ガアアアアアアアアアア!!!!』

怪物が後ろからいきなり襲ってきた。

月一が危険を感じて、

「逃げましょう!」

と言ったが、鼓は怪物に向かって戦っている。

「"草笞"!!」

草笞(くさむち)。笞を相手の周りに生えさせ、行動不能にする技。

相手にとっては不利だが...

『ガアアアアアアアアアア』

笞を全て衝撃波で壊した。

すると鼓は言った。

「"Aクラス"か...手強いな...」

月一は衝撃波をかわせず、大ダメージを喰らった。

「痛い...何か僕にできることはあるかな...」

月一は考えてる最中、鼓が「痛い」と言った。

その言葉が脳内を渡り、

「そうだ!鼓さんを回復術で戦いやすくすればいいんだ。」

「"草復"!皷さんを回復させろ!」

草復(そうふく)。相手を回復させる技。

月一はこの技をたった1時間で習得したらしい。

鼓は体力が増えた気がして、「ありがとう」といってくれた。

月一は初めて「役に立った」と思った。


_時刻21時。

怪物と戦闘の末、鼓が勝った。

鼓は月一に笑顔でこう言った。

「ありがとうな。実はこれ、月一を夜の時戦いを手伝わせるためにやったことなんだ。」

「え...?」

「だから、あの怪物はわざと俺が出したもの。よくこの戦闘の流れを読み取れたな。合格だ。」

月一はパニック状態で、状況がよく分からなかった。

鼓は笑いながら、家に帰らせた。

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