茜咲恋夢がこの学校に来たことを、最も歓迎していないのは俺で間違いない。


 その理由を説明するためには、俺と彼女の関係に加えて、俺が〝ユメ〟などという架空彼女を創り出すに至った経緯をある程度説明する必要がある。

 

 ――茜咲恋夢は俺と同年代で、俺と同じ幼稚園に通い、俺と同じ小学校に通っていた女の子だった。


 分かりやすく言ってしまえば昔馴染みであり、俺も〝ある時〟までは彼女に少なくない好意を抱いていたように思う。

 可愛らしくて、愛想が良くて、共に仲良く笑い合える明るい女の子。

 嫌いになれるはずもなかった。


 俺の彼女に対する印象がガラリと変わったのは――小学四年生の時。


 小学四年生というのは、多感が極まり、男女の性の違いを意識せずにはいられない思春期真っ盛りで、いくらか理性的にモノを思考する力を身に着けており、色々とませた知識をどこからともなく備え始め、しかしそれ相応の勢いに任せがちな子どもらしさは残しているような――。

 

 色恋に向けられる感情や行動がどんどん面倒になっていく時期じゃないかと思う。


 誰もが自分の好きな人を隠した上で、皆の好きな人を探るように知りたがり、男子よりませた女子が口々に色恋の話題をバラまいて、色恋の話題を無駄に恥ずかしがる男子が「好きな人なんていねーし」と叫びながら気になる女子に意地悪をして、挙句泣かせてしまうこともあったりして――。


 あぁ、本当にめんどくさい。


 そこに子どもらしい可愛げを見出して笑い飛ばすことができないのは、俺がまだ大人になり切れていないからか。


 それとも、当時はまだ周りと同じように色恋の話題にはしゃいでいた自己への嫌悪からか。

 あるいは、小学四年生という生き物がきっと世間が思う以上に大人と近い打算的な小賢しさを持っていると俺が認めているからなのか。


 まぁ別に何だっていいのだが、とりあえず恋愛なんてめんどくさい。

 ここに異論は認めない。


 ――ともかく、である。


 そんな小学四年生の時分、俺の周囲で痴情という痴情が絡まりに絡まって、その赤く染まった糸のもつれにガソリンをぶっかけて火を放つ如くの暴挙を行ったのが、恋愛脳みそお花畑ガールこと茜咲恋夢だった。


 そしてあろうことか(別に彼女が意図したことじゃないとは分かっているのだが)、茜咲恋夢は、俺の周囲に燃え上がる修羅場を発生させたのち、自らは突然の転校という形でその場から姿を消したのである。


 それ以降、俺が彼女と関りを持つことは一切なかったし、俺自身、もう二度と彼女と顔を合わせることはないと思っていた。

 彼女の方から何度か連絡が試みられたことはあった気がするが、ガン無視した。


 俺と茜咲恋夢の関係については、大体そんな感じだ。


 これだけなら、俺が過去の遺恨を水に流してさえしまえば大した問題もない。

 俺は再会した昔馴染みの女の子とそつのない最低限のコミュニケーションを取り、可もなく不可もない関係を築けばいいだけだ。


 しかし、より根幹的な問題は、俺の架空彼女〝ユメ〟の方である。


 これに関しては、なんというかもう、完全に俺の自業自得だし、過去の軽率な自分を呪い殺したくなってくるのだが。

 ――でも、仕方ないと言えば仕方ないとも言える。やっぱり言えないかもしれない。


 事の発端は中学三年生の春過ぎ、俺はクラスメイトの女の子に告白された。


 そこまで頻繁に喋る仲ではなかったが、中学の三年間とも同じクラスになったこともあって、それなり打ち解けた女の子だった。

 クラスの中心になって騒ぐというタイプではなく、メガネを掛けていて、本好きで図書委員なんかもやっているような子で、どちらかという大人しめのグループにいるのをよく見かけた。


 ふと気づいた時に目に留まるような素朴な可愛らしさを有していて、彼女のことを密かに気になっていると言っていた男子は結構居たように思う。


 細かい経緯は省くが、結果的に俺は彼女に付き合って欲しいと告白された。


 決してその子のことが嫌いだった訳ではないが、その頃の俺はもう、恋愛なんてめんどくさいという持論を強固なものとしており、何より仲良くしていた友人の中にその子を好きだと言っている奴がいたこともあって、悩む間もなくハッキリと断った。


『君の気持ちは嬉しいけど、君は素敵な女の子だとおもうけれど、付き合うことはできない。ごめん』的な。


 ――で、泣かれた。


 もうびっくりするくらい号泣されて、色恋沙汰関連で女の子の涙を見たのは一度や二度じゃないが、その子の泣き方は中々に強烈だった。


 大泣きされながら「じゃあどうしたら朝比奈くんと付き合える?」なんて聞かれ、「イヤどうしても無理だから」とすげなく言い返しても良かったのだが、その時の俺はもう全てが面倒くさくなって「ごめん、隠してたけど俺にはもう彼女がいるから」とウソを吐いた。

 それで全てを済ませたかった。


 ――済ませようとしてしまった。



 すると今度は、「どんな彼女なの?」とヤケになったように泣きながら問い詰められて、今更今のは冗談でしたと言えなくなった俺は焦り、どうにか誤魔化そうとした訳なのだが。


 俺に告白してきたその女の子は本当にマジでしつこくて、俺の恋人がどういう存在かを知るまで引き下がってくれそうになかった。

 名前だとか、容姿だとか、性格だとか、どんな風に付き合ってるのだとか、俺が本当にその恋人を好きなのかだとか――他にも色々。


 しかしながら、漫画家でも小説家でもない俺に、その場のアドリブでウソの恋人をボロが出ないように作り込むことはできず、俺は俺の架空彼女として、俺の知っている誰かをモデルにすることにした。

 

 そして俺がモデルにすることにしたのが、なぜよりにもよって茜咲恋夢だったのか。我ながらよく理解できない。

 二年前の俺は一体何を考えていたのか。バカじゃないのかと思う。

 当時の自分の脳内を覗いて掻き回してやりたい。


 まぁでも、その時の俺は中々に焦っていたもんだから、俺の頭の中に強く刻み付けられている女子筆頭である茜咲恋夢が咄嗟に出てきてしまったのも、無理からぬ話と言えなくもないかもしれない。


 ただ、茜咲恋夢というモデルが俺にとって中々に都合が良いのは確かだった。


 同じ小学校から共に進学して、茜咲恋夢のことを知っている同級生も決して少なくはなかったが、彼女の転校から五年近くも経った当時においては既に彼女を強く意識している人物はほとんど居ないと思われた。


 そして印象の良し悪しはさて置き、彼女という存在のイメージが俺の中に克明に刻み付けられていたのも都合が良かったし、何より俺にトンデモナイ置き土産を残して転校していった彼女なら、こういった俺のエゴ的なことで利用しても俺の心が痛まなかった。


 ――という経緯で、俺の脳内彼女〝ユメ〟は産まれた。


 〝ユメ〟のお陰で、その子はその場では納得して引き下がってくれた訳だが、それから数日程も経つと、俺に彼女がいるという噂が立ち始めた。


 噂の出どころなんて一つしか考えられず、ちゃんと口止めしなかった俺にも多少の非があるかもしれないが、いや普通言いふらすか……? 

 今まで隠してたと言った俺の意図は組んで欲しかった……泣(いや彼女は居るのはウソなんだけど)。


 もう本当にこういうのがイヤなんだ。どいつもこいつもよ……。色恋の話好き過ぎだろ。

 

 こうなるとさらに面倒が加速して、当然の如く皆が俺の所に噂の真偽を確かめに来る。


 彼女がいることを理由に告白を断ったもんだから、その噂を否定する訳にもいかず、もう俺の方が泣きたい気分だったが、結果としていつの間にか俺に彼女がいるというのが決定事項になってしまった。


 だが、一度彼女がいるという状態を作ってしまうと、これが思ったよりも気が楽で、それまでより余計な色恋沙汰に巻き込まれる機会は一気に減ったのである。


 だから俺は何となくその状況に甘えてしまって、中学を卒業して高校生になった今でもそれを引きずってしまっていた。


 それがいけなかった。


 俺は何の根拠もなく、俺は茜咲恋夢ともう会うことはないと思い込んでいた。

 

 だから――。

 まぁ、言ってしまえば俺の自業自得という訳なのだが……。


 茜咲恋夢と再開してしまった今、この状況は控えめに言って最悪であり、俺は逃れられない現実に対して早急に対処する必要がある。

 まず、真っ先に回避したい面倒な事態が、俺の架空彼女のユメと、茜咲恋夢を皆に結び付けられるパターンである。


 〝ユメ〟っていう俺が咄嗟に付けてしまった名前も被ってるし(マジで軽率だった)、俺が皆に『どういう子なの?』と聞かれて答えていたユメの外見や性格は、(性格に関してはかなりオブラートに包んでいるものの)茜咲恋夢そのまんまなのだ。

 

 もちろん俺の中にあるのは転校していく以前の彼女のイメージなのだが、自己紹介時の茜咲恋夢を思い返すに、俺はこう思う訳である。


 ――アイツ、昔と何も変わってねぇ……。


 もうびっくりするくらい何も変わってない。

 なにアイツ、ホントに高校二年生か?

 何が恋愛マスターだよ。あれ冗談とかじゃなくて本気で言ってたぞ……。


 俺が知っている茜咲恋夢は、恋愛脳の化身であり、その恋愛脳の中に恋と愛の花が咲き乱れており、絶対的な自信を持つ傍若無人であり、極めてタチの悪い天真爛漫トラブルメイカーである。

 もし、俺が架空彼女としているユメと、茜咲恋夢を結びつける者が一人でもいて、ソイツが「茜咲さんって、もしかして、うつつが付き合ってるっていうユメちゃんなの……?」などと彼女に確認した時にはもう、間違いなく死ぬほどめんどくさい事になる。

 それを聞いた茜咲恋夢がどんな反応をしてどんな行動に出るかなんて、想像したくもない。

 お腹痛い。あー、もうイヤだ泣。


 俺が茜咲恋夢をモデルにした脳内彼女をあたかもホンモノの恋人として皆に話していたことが彼女にバレたら――死のう。




 ――バレた。


「あ、死にます」


 昼休み、ひと気のない旧校舎の屋上にいた俺は、目の前で満面のニヤけ顔を晒している茜咲恋夢に背を向けて、全力で駆け出した。

 そのままの勢いで金網フェンスを登ろうと手をかける。


「ちょっと、何してるんですか」


 背後から追いついて来た茜咲恋夢が俺の服の裾を掴む。


「うるせぇッ! 離せ! 死なせろ!」


 どんな事情があったにせよ、客観的な立場で俺を見ると、過去に分かれた幼なじみの女の子を勝手に脳内彼女にしていた死ぬほどイタい男子高校生である。

 言い訳も無意味。証拠の無い言い訳をしたところで痛さが加速するだけだ。


 あぁぁ! 死にてぇぇえええっ!!


 ただでさえ『恋愛なんて笑』と普段から思っているこの俺が、そんな痛々しい立場に立ってしまう事実それだけで二千回は死ねる。


「死んじゃダメですよ! うつつくんが死ぬなんて、世界の財産の損失と言っても過言じゃないです!」


 茜咲恋夢の言葉は真に迫っていた。


 冗談でも、上っ面の綺麗事でもなく、心からそう思って言っているのを肌で感じた。

 これは、曲がりなりにも幼少の時代を彼女と共に過ごした俺だからこそ分かるのかもしれない。


「…………」


 広大な砂浜に紛れる一粒の砂金を見出す程度の極小の救いを期待して、俺はフェンスにしがみついたまま茜咲恋夢に振り返った。


 すると茜咲恋夢は豊かな胸に手を添えて、誰もが見惚れるような(俺以外)とても良い笑顔を浮かべた。

 あくまで表面上という意味でなら、慈愛に満ちた包容力のある微笑み。


「うつつくんみたいに顔の良い男の子はとっても貴重なんです。財産なんです。何に賭けてだって、この私が死なせたりしません」


「……死んでやる」


 茜咲恋夢に服を掴まれているのに構わず、俺はフェンスをよじ登ろうとした。


「だからダメですって」


 ぐぃぃぃっと、しなやかな細い腕に見合わぬパワーで引っ張り下ろされる。

 抵抗する俺。


「うるせぇ! 顔が良いからお前にとって何だってんだ!」 


「私は顔が良い人間を愛しているんです。カッコいいのも、かわいいのも、綺麗も渋いも凛々しいも理知的も荒っぽいのもスタイリッシュも、全部大好きです。ほら、よく言うじゃないですか、『顔が良いは正義』って」


「言わねえよ!」


「えい」


「あ」


 一瞬気を抜いた隙、俺は茜咲恋夢の手でずるずると引きずり降ろされて、埃だらけの床に腰を打ち付けた。


 いってぇ……。

 

 腰をさする俺を逃がすまいと正面で仁王立ちする茜咲恋夢。


 すらりとくびれた腰に手を当て、何故か誇らしげに俺を見下ろしている。

 瞬間、狙ったような風が吹いて、彼女の短いスカートを遠慮なしにまくっていった。


 純白の下着が顔を覗かせる。


「………………」


 無言。

 恐ろしいほどの静寂が満ちる屋上に、寂しげな風音だけが転がっていた。


 見下ろす彼女と、見上げる俺の間で、神妙な視線が交わされる。


「――――っ」


 先に視線を逸らしたのは俺だった。

 視界の端で、彼女が勝ち誇るように胸を逸らしているのが見えた。


「私の勝ちですね」


「何がだよ!」


「先に照れたうつつくんの負けです。いやぁ、恥じらうイケメンって良いですね」


「てめぇの下着ごときで照れるかっつうの!」


「じゃあその赤くなってる耳は何なんですか?」


「っ!」


 思わず耳に手をやる俺。しまったと気付いた時にはもう遅かった。


 にやぁ~っといやらしさに満ちた笑みを浮かべる茜咲恋夢。


「まぁ、でも仕方ないと思います。どうやらうつつくんは、私と離れて疎遠になってしまった間も私のことが忘れられなくて、頭の中で恋人にした私とイチャイチャする妄想をしていたくらいですし? いいんですようつつくん、照れなくても。人間なら誰でも、世界で一番かわいい私を恋人にしたいと思うのは当然なんですから」


 自尊と自己愛をミキサーにかけて煮詰めたような台詞だった。もう何なんだよこいつ。


「…………っ」


 何も言い返せず、その気力も湧かず、彼女と顔を合わせ続ける恥辱に耐えきれず顔を逸らした。

 屈辱だ。あああぁぁぁぁぁもうホント死にてぇ……。


 一体どうして俺と茜咲恋夢が二人で屋上にいて、こんなことをやっているのか。

 なぜ茜咲恋夢に俺の脳内彼女のモデルについてバレたのか。


 ここに至るまでの経緯を一つずつ思い返してみる。


 午前の休み時間中、茜咲恋夢は大勢のクラスメイトに囲まれていた。


 彼女の容姿といい、自己紹介の時のインパクトといい、皆が彼女に興味を引かれるのは当然の結果だった。

 他のクラスや他学年からも人が押し寄せ、我が二年C組の教室は大盛況だった。


 そして大量の生徒に一斉に囲まれても、茜咲恋夢は臆さず、気負わず、自分を貫いて接していたように思われた。

 俺は遠巻きに眺めていただけだから、あくまで外から見た印象なのだが。


 俺の脳内彼女について余計なことがバレないようにと、茜咲恋夢に対して釘的なものを刺しておこうにも、そもそも近付くことができなかった。

 他の生徒らを押しのけて無理に彼女に接触しようものなら、それはそれで面倒なことになる気がしたからだ。

 

 だが今思うと、無理にでも先に彼女と話しておくべきだった。

 

 しばらく様子を見守ることにしようと、楽観的消極的なことを俺が考えている間に、茜咲恋夢は俺の脳内彼女〝ユメ〟についての情報を手に入れ、それらの断片的な情報を繋ぎ合わせ、自分の中で勝手に『朝比奈うつつは離れ離れになった茜咲恋夢のことが忘れられず妄想の中で彼女を恋人にしていたのだ』と断定したらしい。


 自意識が過剰に過ぎる彼女にしかできない芸当である。バカじゃねぇの。


 そしてその後の昼休み、彼女は俺に接触してきた。


「感動の再会を果たしたことですし、少し二人で話しましょう」と茜咲恋夢に誘われた俺は、俺の危惧していた事態が既に起こってしまっているとも知らず、彼女とは一度話しておくべきだと思い、その誘いに乗った。


 二人で出ていく俺たちを見て色めき立つ周囲の騒めきに耳を塞ぎながら、俺は茜咲恋夢を旧校舎の屋上へ連れていった。


 旧校舎の屋上は、防犯意識の低いダイヤルロック式南京錠で封鎖されており、その解錠ナンバーは一部の生徒の間に知れ渡っている。

 しかしここはあまり居心地が良いとは言えない薄汚れた場所で、解錠ナンバーを知ってる者達もあまり近寄らないので、人に聞かれたくない話をするには都合が良い所だった。


 そんな屋上にて、俺は茜咲恋夢に『俺には彼女がいるが、でもそれはちゃんと実在する女の子で、お前とは何も関係がない』という事を会話の中でさりげなく伝えようとしたのだが、茜咲恋夢は開口一番こう言い放ったのである。


「――うつつくんって、まだ私のことが好きなんですか?」


「は、はぁ? なんだよいきなり」


 予想外の先制パンチに動揺する俺を見て、おそらく茜咲恋夢は全てを確信したのだと思う、事実とは関係なく、どこまでもどうしようもなく身勝手に。


 彼女は薄紅の唇を愉悦に歪め、下から俺を覗き込んだ。


「だって聞きましたよ。うつつくんの恋人の話」


 瞬間、俺は敗北を悟った。

 もうダメだ。こいつには勝てない。


「あれって、もう完全に私のことじゃないですか。ずっと妄想してたんですよね」


 俺に問うでもなく確かめるでもなく、既に自分の中で結論付けている発言だった。


 そして俺は言った訳だ。


「あ、死にます」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る