1991・7・29 原子モデル・バレエ人形・カメラマン



1991年7月29日(月)


私はモデルでカメラマンと二人で撮影をしている。

近くで核爆発があり、カメラマンと二人で逃げる。


他の人もかたまってビルのそばで毛布を被っているが、

原子モデルの様なものが沢山落ちて来て、

私達二人は毛布を被ったままもっと奥に逃げる。


カメラマンはずっとカメラを離さず、

私は黒髪の若い細身の女性で

カメラマンは私を守るようにしている。

私は恐ろしいと感じているが、

彼のそばにいれば怖くないと思った。


やがて戦後の混乱のような時代が来て、

いかがわしい酒場のような所で一人の男と会う。

(おしゃれなホールのような所)


優しくて人当たりの良い男だが、

いい加減な性格で私は何度も辛い思いをする。

その時私は金色のバレエ衣装を着ていて、

まだ子どもで人を信じる所があったので、

何度も裏切られてもその人について行った。


その間私は古いビルの階段を上ったり下ったりして、

誰かに追われている。

私は機械仕掛けのバレエ人形で、

緑の仮面のような顔の金色の衣装で

上からぶら下げられていて、

緑の足が生えたものに追いかけられ、

映画「ブレードランナー」のようなおどろおどろしい雰囲気がある。


やがて私はついに諦めて酒場に一人で行った。

その時は見た目は前の少女に戻ったが、

黒くて細い服を着て悲しみでいっぱいだった。


私は酒場で3人でカードをしている

ごろつきのような男達に交じってカードをする。

彼らとは知り合いの様でカードで遊び私は一度勝つ。


男達は

「今日はお前さんには勝てないや」

と言うが、

私は悲しくて仕方がなく一度で勝負を止めてしまう。


私は窓のそばの椅子に座って外を眺めて

泣きそうになってしまう。

外は手入れされていない庭の様で雑草が生えている。


すると酒場のバーテンの年配の男性が

これを食べなさいとカレーをくれる。

辛いカレーを食べれば少しは気が晴れるよと言う。


私はカレーを食べながらぽろぽろ泣いて、

結局カレーを半分食べる。


私は昔自分を助けてくれたカメラマンを思い出して探すと、

ビルの片隅ですっかり汚れて

アルコール中毒になったような彼を見つけた。

私は自分の家に黙って彼を連れて行く。



補足:


空から落ちて来る原子モデルは

ラザフォードと言う方が実証した原子モデルが

立体になった小さい物。

今調べて見て初めて知った。

かなりシュールで自分でもその景色は凄いなと思う。


個人的には映画のようなみっちりとつまった夢。

バレエ人形は自分ではままならない立場の象徴か。


酒場は西部劇の場末のような所でスイングドアがある。

あれは子どもの頃によく似た扉で

したたかに顔を打った事があり苦手である。

子どもの背の高さだと危ないんだよね。

まあどうでも良い話と言う事で。


ちなみに私はカレーはあまり好きではない。

自分で作ると全然美味しくないから。

お店で食べるカレーは美味しいので、

カレーは国民食と言われるが、

本当に美味しいカレーを作るのは難しいのでは?

プロに任せた方が良い食べ物と思っている。





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