54 夏のオ・ヴォン祭り




「今年も夏のオ・ヴォン祭りが始まりました!

30ポイント集めれば必ず手に入る!

皆さんも集めて下さいね!」


テレビで女性タレントが言っている。


「そう言えば母さんが毎年集めていたな。」


俺は何となく思い出した。

期間がぎりぎりになるとポイントを手に入れるために

余分に買って来た。

そこまでして欲しいのかと俺はいつも呆れていたが、

貯めたポイントを無駄にしたくないのだろう。

だから俺は黙っていた。


俺は今年就職して一人暮らしを始めた。

母が出て行けと言ったのだ。

もう子どもの面倒は見たくないらしい。


最初は手間取ったり何となくホームシックぽい時もあったが、

ある程度の家事は出来たのでそれほど困らなかった。


俺は小さな頃から家事を無理矢理やらされていた。


「あんたは母子家庭だから色眼鏡で見られる事も多いかもしれない。

だからあたしはあんたをどこに出しても

恥ずかしくない男にする。

病気で死んだ父ちゃんと約束したからな。」


俺の父は早いうちに亡くなった。

だがそんなの知るかと腹の立つ事も多かったが、

今では感謝しかない。


「ポイントか。」


俺はテレビを見た。


「今年のオ・ヴォンは泥棒が入りそうな所に置いておくと、

侵入者があればぎらぎらと光って敵を撃退します。

夏のオ・ヴォン祭りは今年で28年ですが、

改良を加えてこのような機能も付きました。

実験体028号です。」


眼鏡をかけた賢そうな男性が自慢げに話している。

その横でタレントがうんうんと頷いていた。


俺はそれを見てポイントを貯めれば、

誰でもそんな機能のある物がもらえるのかと

少しばかり感心した。


「母さんが欲しがるはずだな。」


と俺はポイントを貯める事を決めた。


だが一人暮らしではなかなかポイントが貯まらなかった。

それでも期間がもうすぐ終わる頃にやっと貯まったので、

俺はスーパーで交換して来た。


サービスカウンターの中には

オ・ヴォンが山の様に置いてあった。

その中から受付の人が適当に一つ俺に渡した。


俺は家に帰るとオ・ヴォンを見た。


「これが泥棒を撃退するのか?」


信じられなかったが、

一緒に入ってたペラペラの説明書にはそう書いてある。

だが俺にはどうしてもそう思えなかった。

それでも念のためにそれを置いてみた。


そして置いた事も忘れてしまった頃、

テレビでオ・ヴォンの話をしていた。


「駄目ですよ、あれ。

泥棒が来たら撃退するとか言っていたけど、

ただぎらぎら光るだけで音も出ないし。

うちの猫も最初はびっくりしたけど、すぐに慣れちゃって。」


俺は自分がもらったオ・ヴォンを思い出した。

入り口近くに置いたはずだ。

探すと重なった傘の奥にあった。

俺はそれを引っ張り出して埃を払った。


「なんだよ、お前、役に立たないのかよ。」


俺はぼそっと言った。

すると、


「そんな事ない。」


と声が聞こえた。

俺はぎょっとする。

つけっぱなしのテレビの音だろうとそちらを見た。


「テレビじゃない。私、私だよ。」


その声は俺の手元から聞こえて来る。

俺は恐る恐る手に持ったオ・ヴォンを見た。


「ども。」


オ・ヴォンがきらりと光った。

俺はびっくりしてそれを手放してしまった。

床に落ちてカンカンと硬い音がする。


「おい、壊れたらどうする!」


下に落ちたオ・ヴォンからは怒った声が聞こえた。


「な、なんだよ、お前、盗聴器か!」


盗聴器は聞く方だ。

通信機と言うべきなのか。

だがその時の俺はかなり動揺していた。


「違う、

なぜか色々な事が分るんだよ。

ここは日本だよな。

確か日本には八百万の神とか物に魂が宿る、

そんなものかな?

日本での夏は先祖の霊が戻って来るし。

霊的なものと縁が深いんだよ。」


確かにそのような思想はある。

だがこのオ・ヴォンがそれだと?

信じられない。


「う、ウソだろ、

やっぱり誰かが俺の生活を覗こうとして

仕掛けたものだな。

犯罪だ、警察にも届けるぞ。」


だがオ・ヴォンはきらきらと光っている。


「無駄だよ、

それに私は神みたいなものか?

そんな気がする。

だから大事にした方が良い。」

「神?ふざけるな、そんなもんある訳ないだろ。」

「ほら、見ろよ。」


オ・ヴォンはうめき声を上げると光り出し、

その上に花びらのようなものが数枚ふわりと湧いた。


「はぁはぁっ、どうだ、菊の花びらだ。」


オ・ヴォンは息を切らせながら言った。

俺はそれをつまんで匂いを嗅いでみた。

確かに菊の花びらのようだ。


「でも菊って葬式の時に使う花だろ?

神様とか極楽とかなら蓮の花だろ?」

「あ、そうか、あっはっは。」


オ・ヴォンは呑気に笑った。

こんな喋るものは気持ちが悪いものなのだろうが

俺は何だか気抜けしてしまった。


俺は台所に行くとオ・ヴォンを綺麗に洗った。


「ひぃぃぃぃぃぃ~。錆びるかも!」


オ・ヴォンは変な声を上げて俺に抗議したが

構わず俺は洗った。

そして物が雑多に置いてある棚の上を綺麗にして

そこにオ・ヴォンを置いた。


「一応神様だからな。」


使っていないマグカップに水を入れてその前に置いた。


「コーヒーが良いなあ。」

「コーヒー?インスタントしかないぞ。」

「インスタントじゃなあ、

豆をひいたものが良い。ブルマンだな。

今度買って来てくれ。」

「面倒くさい。」


俺はオ・ヴォンに言った。

本当に変な奴だ。


念の為に母に電話をして今年は夏のオ・ヴォン祭りでは

ポイントを貯めたかと聞いた。


『貯めたよ、3つ貰ったね。

毎年の習慣みたいなものだね。』

「一人で大変だっただろ。」

『まあね。』

「それで母さんがもらったオ・ヴォンは喋るか?」


一瞬母は無言になったが電話口で大声で笑い出した。


『喋る訳ないじゃん。

きらきら光って綺麗だけどさ。

玄関と窓の所に置いてあるよ。

泥棒除けになるか知らないけど。』


やはり俺のオ・ヴォンは特別のようだ。


『それであんた、今年のお盆は帰るのか。』

「まあ、帰ろうかなと思ってるけど、

まだいつか決めてない。」

『そうか、決めたら連絡してな。』


それからは俺はオ・ヴォンと妙な同居生活とする事となった。

と言ってもあいつは棚の上にいるだけで、

俺が仕事に行く時は


「いってらっしゃーい。」


帰ると


「お疲れー。」


と呑気に話しかけて来る。


その日も残業で遅くなったが、

帰るとオ・ヴォンが


「お疲れー、残業か。」


真っ暗な中から声をかけて来た。

電気をつけると棚の上でオ・ヴォンがきらきらと光った。


「ああ、毎日ほんと忙しいよ。」

「大変だなあ。」


俺はオ・ヴォンの前に置いてあるマグカップの水を

新しい物に変えた。

そして手早く自炊をする。

慣れたもんだ。


「しかしまあ、お前はマメだなあ。

普通は面倒で何か食べる物を買って来るよなあ。」

「時々は買って来るけどさあ、金がかかるだろう。

それに明日からお盆休みだからな。気持ちは楽だ。」


そう言えば実家にお盆に帰るかどうかまだ考えていなかった。

母はどうしているだろう、電話をしようか、どうしようか。

元気な母だが俺はやっぱり心配だった。


「偉いよ、お前は。」


オ・ヴォンは言う。

それを聞くと何だか俺は疲れが吹っ飛ぶような気がした。


そして寝る前にちらちらとスマホを見た。

いつも見ているSNSを見るとオ・ヴォンの話が載っていた。


『今年のオ・ヴォンは全然ダメだ。

実験体028号とか偉そうに言っているけど

光るだけで不良品もいいとこだ。』

『オレがもらったオ・ヴォンも酷い。捨てたよ』


と散々な書かれ方だ。

俺はそれを読んでいてむかむかして来た。

友達の悪口を書かれている気がした。


『何言ってるんだ。

俺のオ・ヴォンは喋るぞ。

出掛ける時は行ってらっしゃいと言うし。

なかなか気のいい奴だぞ。』


と俺はそこに書き込んだ。

すぐに

『妄想乙』とか書かれたけどどうでも良かった。


翌朝は休みなのでいつもよりだらだらと寝ていた。

そして母に電話しようかどうか迷っていた。

すると急にオ・ヴォンが俺に声をかけた。


「おい、起きろ。」


いつもと声が違う。

俺ははっとした。


「どうした。」

「すぐに着替えろ。動きやすい服だ。」


今までの呑気な様子とは違う。

俺は言われた通りすぐに起きて着替えた。

すると玄関のベルが鳴る。


「おはようござイまーす。」


少しばかりイントネーションが違う。

オ・ヴォンが小声で言った。


「扉を開けたら外国人の男が二人いる。

それをすり抜けて私を持って近くの公園に行け。」


俺は頷いた。


「どちら様ですか。」


と言いながら俺はスニーカーを履いた。

そして扉を勢い良く開けた。

男が飛びのく。


オ・ヴォンが言ったように二人の体格のいい男がいた。

日本の扉は大抵外開きだ。

彼らは少しばかり驚いたのだろう。

二人は大きく後ろに下がったので、

その隙に俺は必死で公園に走った。

後ろから男が駆けて来る音が聞こえる。


一体何があったのか全く理解出来なかった。

だがオ・ヴォンは何か知っているようだ。


「公園の真ん中で立ち止まって

私を男達に向かって手を上げて掲げろ。」


俺は言われた通り急に立ち止まり男達を見た。


「それを渡しなサい。」


身体の大きな外国人だ。

二人がかりで向かって来たら俺は絶対に負けると思った。


「……渡すも何も一体何だよ。俺を殺す気か?」


俺は震える声で言った。

怖くて仕方がない。

だがオ・ヴォンを渡す気もなかった。


「それは実験体028号のコアでス。

持っていても役に立ちまセーン。」

「なんだよ、コアって。」

「喋るでしョ、気持ち悪いでしョ。」


俺ははっとした。

昨夜SNSでオ・ヴォンが喋ると書いたのを。


「気持ち悪くないぞ!俺の友達だ!」


と俺は思わず叫んだ。

すると公園の周りのマンションの窓から何筋もの光が

俺が掲げているオ・ヴォンに集まって来た。

そしてその光が一つになるとそれが目の前の男達に降りかかった。


凄まじく眩しい光だ。


それはほんの数秒だ。

気が付くと二人の男はぽかんと立っている。


「もう大丈夫だ。部屋に戻ろう。」

「でもあの男達は、」

「記憶が飛んでいる。もう追いかけて来ないだろう。」

「本当か?」


するとオ・ヴォンが面白そうに言った。


「私は神だと言っただろ?」


俺は納得は出来なかったが

オ・ヴォンの言う通りに家に帰った。

アパートではこの騒動は何も知られていないらしい。

静かなままだ。


俺はぽかんとしたまま部屋に戻った。

そしてオ・ヴォンを見る。


「一体何があったんだ。」


テーブルの上に俺はオ・ヴォンを置いた。

しばらくするとオ・ヴォンが喋り出した。


「私はオ・ヴォン実験体028号のコアマシーンだ。」

「コアマシーン?」

「ああ、日本中に毎年夏のオ・ヴォン祭りとして

28年前からオ・ヴォンは広まっている。」

「ああ、有名だよな、オ・ヴォン祭りは。」

「それは実は日本を操るための一つの手段だ。」

「操る?」


俺はぎょっとした。

そんなでかい話は信じられなかった。

だがこの喋るオ・ヴォン自体信じられない何かなのだ。


「嘘だろ。」

「嘘じゃない。

さっきの光も公園の近くのマンションや家から光を集めた。

泥棒除けだからな、窓辺に置いてあるものが多い。

私が全て操ったんだ。

それで日本にはお盆と言う風習があるよな。

先祖が戻ってくる風習だ。」

「ああ。」

「あれを利用して日本の隅々まで浸透している

オ・ヴォンに魂を宿らせる。

それを元に日本の情報などを集めて日本を裏から操るのだ。

日本はそのままだが、

情報的にある国の属国、植民地的立場とする計画だ。

それはあと2年後に開始する予定だった。」


俺はぞっとした。

普通の戦争ではない、いわゆる情報戦だ。


「その情報を統一する存在がコアだ。

実はコアはまだ出来ていない。

だが私はお前の手に渡った瞬間、意識がはっきりした。

まだ魂を宿らせる予定ではなかったのだが、

このオ・ヴォンはなぜか魂が宿ったらしい。

そして私がコアのような事が出来るようになったんだ。

魂が宿ったオ・ヴォンは今のところ私だけだからな。

多分それは本国でも察知されていたようだ。

だがどこに私がいるかはっきり分からなかったのだ。

しかし、昨夜お前はSNSに私の事を書いただろう。

あれでこの場所が知られてしまった。」


俺はスーパーのサービスカウンターを思い出した。


「サービスカウンターには山の様にオ・ヴォンがあったぞ。

どうしてお前が……。」

「奇跡のようなものだ。

そしてお前の近くにはいつもお前を守っていた者がいた。

それが私だ。

いつも強い思いを持ってお前を見守っていた。

だからこのオ・ヴォンに入る事が出来た。」


俺はぽかんとオ・ヴォンを見た。


「大きくなったお前と話が出来て本当に良かった。

母さんを大事にしてくれよ。」


俺はその時、オ・ヴォンの中にいる何かが

誰なのか分かった。


「父さん……、」

「どうも中の回路がさっきの照射で焼き切れかけてる。

本国には作戦の失敗を伝えた。

この作戦はもう再構築できないだろう。

そのなるように私は本国の情報を全て壊した。

お前の情報も消した、安心しろ。

また同じような作戦が始まるかもしれないが、

この作戦は効率が悪すぎる。

もう起きない……よ。」


オ・ヴォンの声が小さくなる。


「でも父さん、最初に菊の花びら出しただろう、

あんな事普通じゃできないぞ。」

「ああ、あれか。」


オ・ヴォンがふふと笑った。


「お前の感覚を少しいじったんだよ。

幻覚を見せた。

でも菊の花かあ。

自分が死んだ時の事を思い出したのかもな。ははは。」


オ・ヴォンは少し笑った。


「……お前と一杯やりたかったな。」


オ・ヴォンはそう言うと静かになった。

俺はしばらくじっとしていたが、俯いた。

眼から何か出て来て止まらなかった。




その後、俺は何やら恐ろしくなったので

オ・ヴォンを持って慌てて実家に帰った。

家にいると何が起こるか分からない。


実家に着くといつも通りの母がいた。

窓辺にオ・ヴォンが置いてある。


「来る前に連絡してと言っただろ。」


夜更けだ。

お盆なので電車はとても混んでいた。


「ごめん。急に帰りたくなって。」

「まあ良いけどさ。ごちそうなんて何にもないよ。」

「良いよ、別に。あるもので。」

「連絡くれたら何か用意したのにさ。」


と母はぶつぶつ言いながら台所に立った。


「そういやあ、」


母は何かを思い出しように俺を見た。


「今朝オ・ヴォンが急にビカビカッって光ったんだよ。」


俺はぎょっとする。


「光ったって?何か変なことあったか?」

「それだけだよ。元々光るだけだからな。」


母は窓辺のオ・ヴォンを見た。


「父ちゃんがオ・ヴォンを毎年集めてたんだよ。

あの人はポイントを貯めるのが好きでね。」

「だから母さんも毎年集めてたのか。」

「まあね、なんだか癖になっちゃってさ。」


と母は笑った。

俺は鞄から持って来たオ・ヴォンを出した。


「あ、それはお前がもらったやつか。」

「うん。」


俺は窓辺にそれを置いた。


「ここに置いてくれよ。」

「あんたも使うんじゃないのか?」


俺はふっと笑った。


「いや、これはここにある方が良いと思う。」


窓辺には二つのオ・ヴォンがある。


夫婦めおとみたいじゃないか。」

夫婦めおとか、お前古臭い事言うなあ。」


と母は笑った。


「さあ、仏壇に参っておいで。」


俺は立ち上がった。

父の写真が仏壇の前に置いてある。


「母さん、コーヒーってある?」


母が俺を見た。


「コーヒーは無いよ。飲みたいのか?」

「いや、そうじゃないけど、

父さんってコーヒーが好きだったのか?」


母ははっとする。


「そう言えばコーヒーミルで時々豆を挽いてたね。

あたしは飲まないからすっかり忘れていたけど。」


と母は言うと台所の棚を探し出した。

しばらくすると紙袋を一つ出して来た。


「コーヒーにはカフェインが入っているから、

本当は父ちゃんにはあまり良くないんだけど

たまに飲んでたね。」


色の褪せた紙袋の中には古いコーヒーミルが入っていた。。

俺は親父の写真を見た。

何となく写真がきらきらと光った気がした。


お盆が終わって俺は恐る恐るアパートに帰った。

何も変わっていなかった。

その後も何も起こらない。

父が言った通り俺の記録は消えているのだろう。


そしていつの間にかそんな事はすっかり忘れていた。

だが、翌年の夏だ。


「今年から夏のウラヴォンイベントが始まりました!

第一回です!」


テレビで女性タレントがにこにこと笑いながら言った。


「ポイントを30点集めると

必ず貰えるこのふにゃふにゃ踊るこのアイテム!」


俺はなんじゃこりゃとテレビを見た。

どう考えてもポイントを貯めてまで欲しいものとは思えなかった。

結局夏のウラヴォンイベントはその一回で終わった。


『もう買うの止めたよ、なんだよ、あのふにゃふにゃ。』


母も集めるのを止めたらしい。


『それで正月は帰るのか?』

「ああ、帰るよ。それでオ・ヴォンは飾ってる?」

『ああ、あるよ。

やっぱりあれは綺麗だな。

またオ・ヴォン祭りすればいいのに。』


俺は苦笑いしながらあのコーヒーミルで豆を挽いた。

あれからコーヒーの淹れ方をずいぶんと研究した。

正月にはこれとブルマンを持って帰るつもりだ。


父と一杯やるのだ。





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