春森 穂乃子


春森穂乃子 (はるもり ほのこ)

18歳。高校三年生。サラサラの長いストレートヘアに花の髪飾りを付けている。整った容姿をしており、どこか浮世離れしたような雰囲気も纏っている自他共に認める美少女。大人しそうな見た目に反して、中身はわりと大雑把で無鉄砲。前世で死に別れた柳白との記憶が部分的に残っており、幼少期から明確にその存在を認識している。但し姿形はモヤがかかったようにぼやけており、詳しい会話内容や関係性もはっきりしていない。ちなみに自分が睡蓮だったことに関してはすっかり忘れている。いつからか名前も知らぬ彼の事を無意識に探しながら生きることが穂乃子にとっての当たり前になっており、似た声や容姿の人物と付き合ってみたり、そうでないと分かると途端に別れを告げたりと、無情で滅茶苦茶な恋愛を繰り返している。また昔から離人感を覚えることが多く、他人と会話している際、意識が遠のいたり話が耳に入ってこなかったり、自分で自分を遠くから眺めているような感覚に陥ることが多々ある。これは睡蓮と穂乃子の間で記憶を共有している故、意識にズレが生じている為である。その影響もあって度々不安定な精神状態になりがち。常にうっすら希死念慮を抱えながら学生時代を過ごした。しかし冬崎柳白に出逢ってからはその傾向が薄れ始め、「何故か彼と話している間だけは、自分の形を保っていられる」と思っている。実際、柳白の近くにいる時の穂乃子は離人感が薄れ、自我を維持出来ている。ただ冬崎柳白が前世の彼と同一人物であることには気づいていない。なんだか他の人と違って居心地がいい、くらいの感覚でキープしている。今のところ柳白とはお互いメリットがあるから親密に関わっているというだけで、別に恋人ではない。同じ学校内に簓木望向という歳上の彼氏がいる。しかし「前世の彼に顔が似ている」という部分的な理由で付き合い始めたため、性格が全く一致せず、違和感を抱いている。そのため柳白が自分から望むのであればいつでも別れていいと考えているが、自分から言い出すつもりはないらしい。性格は基本的に落ち着いていて達観しており、他人を可愛がったり翻弄するのを好む傾向にある。勘が鋭く他人の考えを先読みしてしまうため、恋愛がすぐ退屈になりがち。そのため、思考パターンの安定しない男や、自分を上回る頭脳派、または行動の読めない馬鹿っぽい男を見つけると、所謂「おもしれー男」状態になり逆に興味を抱いて好きになることが多い。ちなみに簓木望向はまさしく後者である。


◇好きなもの

冬崎柳白、桜の花、薄いピンク色、人を抱きしめること、海や川や滝などの水辺、睡蓮、寡黙な人、口数の少ない人、瓶に入ったラムネ、お祭り、甘くない紅茶、簡素な文章を書く人、裸で布団に入ること、夏の夜に窓を開けて寝ること、扇風機の音、風鈴、蓮の花、自分の部屋、明け方に眠ること、徹夜、悲しい音楽、悲しい映画、大きめのマフラー、ジャズ、煙草を吸う人、淡い色の服、人魚姫の絵本、白い服、柔らかい素材のワンピース、一人で過ごす時間、理解ある女友達、都合のいい男友達、単純そうな男、シティポップ、ピアノの音、お風呂に浸かること、美術館、日光を通したカーテン、水面の模様、献身的に動くこと、昔の小説、紙媒体で読むこと、大勢の中で孤立してる人、安いファミレス、喫茶店、深夜のコンビニ、可愛げのある人、隙のある人、他人の弱点を暴くこと、依存させること、親しくなるまでの過程


◆嫌いなもの

大人数での飲み会や食事会、SNS、学校、世間全体の風潮、同世代の流行、ミーハーな人間、賢く媚びる女(同族嫌悪により)、自分の生き方に口出しされること、自分の時間を奪われること、パーソナルスペースに踏み込んでくる人、他人と長時間一緒に過ごすこと、腕枕されながら寝ること、長時間抱きしめられること、構ってちゃんタイプの人間、LINEを連投されること、利益の無い交友関係、明らかに光属性の人、予想外の出来事、思い通りに進まない状況、サプライズを受けること、素でいられない時間、自分が不利な状況、芸術に理解のない人、無粋な発言、興醒めなことばかり言う人、退屈を持て余すこと

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