ルド=シュマド


ルド

容姿端麗、成績優秀、フレンドリーでクラスメイトや教師からの評判も良い。しかし実際はアネモネの事以外はどうでもいいと思いながら生きている歪んだ思考の持ち主。生まれつき魔力が弱かったため、熱心に勉強して上位に君臨した努力家でもある。コルカノで2番目に優秀な血と云われているシュマドの家系に生まれた。アネモネは隣の家に住んでおり、よく遊ぶ仲良しの幼馴染だった。幼い頃から彼女には好意を寄せており、「大きくなったら結婚しようね」と二人で約束まで交わしていた。普通に両想いである。しかしこの約束は、アニヤ家との合併を目論んでいたルドの身内の人間達にとっては好都合だった。二人の間に子供が産まれれば、シュマド家は優秀な血筋を手に入れることが出来る。親戚同士の食事会やパーティーがある度に大人達はルドを唆し、「アネモネちゃんと仲良くしなさいね」「二人が結婚したらきっと可愛い子供が…」などと色々吹き込んだ。しかし幼いながらも何となく策略めいた意図を理解していたルド少年(絶賛反抗期)は、自分の密かな恋に対して大人達が首を突っ込んでくるのが鬱陶しくて仕方がなかった。アネモネへの想いは彼にとって神聖なものであり、誰も踏み込んで欲しくなかったのである。それに加えて、二人が婚約することは暗黙の了解で決まっているだとか学校内で噂され「お似合いですね~」とか同い歳のクラスメイト達から冷やかされたり、からかわれたりして、反骨精神が強くプライドの高いルドはそれらに強い苛立ちと嫌悪感を抱く。やがて「自分がアネモネよりも魔力が劣っているから結婚しなければならないのだ」と真相に気づいた時には劣等感が爆発し、その怒りは段々とアネモネ本人に向くようになる。思春期辺りから彼女を完全に敵視するようになり、素直になれずに無視するどころか、学校で虐めたり仲間外れにしたり、悪い噂を流したりと、完全に卑劣ないじめっ子と化す。しかし内心彼女への好意は日に日に増しており、自分の抱える矛盾にストレスを感じながら幼年期を過ごす。学園(高校と大学が合併したようなやつ)に入学してからは、いじめは落ち着いたものの、複雑な感情は今も継続している。怒り、劣等感、独占欲など様々な強い想いが拗れた結果「アネモネには絶対好意を表さないけど彼女に近づく輩は全員徹底的に排除」という最凶最悪のセコムと化した。強くなるために禁忌の呪文にまで手を出し、悪魔マヴェットと契約を交わした。アネモネが日に日に美しく成長していることもあり最近耐えきれなくなっており、稀に本音が出そうになっている。メイデーに関しては、彼女に自立を促して自分から離れさせようとしている上、自分の行動方針の邪魔になるのでめちゃくちゃ敵視している。隙を見て殺すつもりでいるが方法が見つからないので模索中。


◇好きなもの

アネモネ、従順な女、従順な後輩、利益のある会話、努力してる人、整頓された棚、古い本、効率的な作業、砂糖抜きの紅茶、黒い服、寂れた通路や路地裏などの人が少ない場所、文章を書き写すこと、メモを取ったり記録を付ける作業、行ったことのない新しい場所、魔法薬学のフレン先生(教えるのが上手い)、ひんやりした感触の布団、具沢山のスープやミネストローネなどの鍋物、肉類、温かい食べ物、すぐ言いくるめられそうな気の弱い人間、利用価値のある人間、地頭のいい人、自分とは違う分野で活躍してる人、目標がはっきりしている状況


◆嫌いなもの

実力を認められないこと、努力してないのに欲しがってばかりいる人、言い訳する人、虫全般、小動物(扱いが分からない、うっかり殺してしまいそうで怖いので)、時間を無駄にすること、迷走すること、自分よりレベルの高い同業者、劣等感、他人に消費または利用されること、利益のない会話、媚びてくる女、自分をぞんざいに扱われること、過度なスキンシップ、理屈の通っていない説教、効率の悪い作業、馬鹿

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