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七春そよよ

アネモネ=アニヤ


アネモネ=アニヤ

とても気弱でネガティブだが、根は心優しく穏やかな少女。コルカノで最も優秀と言われるアニヤの血筋に生まれる。尚且つ両親は最高位の魔術師に匹敵する魔力を所持しており、勿論アネモネもその力を存分に受け継いだ。生誕祭は親戚一同揃って盛大に祝われ、産まれたてのアネモネは強く優しく美しく育つよう、一人一人から魔法と祈りを込められ、両親からも存分に愛を受けた。しかし戦争の際、最前線で戦っていた両親を含む優秀な一族達は戦死し、アネモネだけが残されてしまった。身寄りを失った彼女は、家が隣で親しくしてもらっていたルドの住む家に養子として引き取られた。家主はとても優しくしてくれたが、親しかった筈の幼馴染のルドは強く当たり、彼女を召使いのように虐げた。学校でも孤立してしまい友人の一人も作れなかったアネモネは、誰より優れた魔力を持つにも関わらず、完全に自信と自己肯定感を喪失してしまった。しかし、一族から受けた祈りのお陰か、彼女は卑屈になることも、闇堕ちすることもなく、清らかな心のまま美しく成長していった。孤独な学園生活を送っていると、ある日メイデーと名乗るサリディが現れる。彼はルドとは真逆で、まるでアネモネをお姫様のように扱った。行動を何もかも肯定し褒め称えるばかりか、傷つけられた辛い過去を癒し、唯一無二の友人として傍で支えてくれた。メイデーの存在は、彼女の心を元気づけ、また再起させた。彼と関わることで自信がついたアネモネは、今更ながら自立の意志が芽生え始めた。この家に居候などしなくても自分の力で生きていけるのではないか?自分はもっと高みに上れるのではないか?と気づき始める。実際彼女の秘めている魔力は相当な物であり、他人に頼らなくても一人で生きていけるくらいの素質は既に十分備わっている。やがてアネモネは勇気を振り絞り、同居人のルドと離れ、決別する決意を固める。自分の傍で微笑む、メイデーの正体にも気づかずに……


◇好きなもの

蜂蜜、ホットミルク、お布団の中、詩や小説を読むこと、古文書の解読、優しくしてくれる人、涼しい服、ルドが気が向いた時に作ってくれる適当な焼き菓子、ポプリの花、教会、温室、植物の世話をすること、星空を眺めること、空想、お祈りすること、静寂の魔法(悪口が聞こえなくなるから)、睡夢の魔法(悲しくなった時にすぐ不貞寝できるから)、話し合いでの解決、リシオの実、果実系のケーキ、妖精の泉、海神姫伝説、フワフワした生き物、隅っこの席


◆嫌いなもの

戦争、政治家、大声を出す人、怖い人、争い事、暴力、湿った服、体が大きくて圧のある動物、自分から話しかけること、大勢から一斉に話しかけられること、注目を浴びること、人前に立つこと

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