第二話 紹介します?

「で、そのデカパンは誰のなの?」

「お婆ちゃんのだよ」

「早く返してきなさい! 遊びで持ち出したなんてバレたから、怒られるわよ?」

「大丈夫。ちゃんと許可をもらってるもん」


 はぁ、とため息を吐く菜津子。






「お婆ちゃん、パンツ貸して?」

「あら、雪子ゆきんこ。何に使うんだい?」

「あのね。菜津子が、パンツ被って待っていろだって」

「あらまあ」


 と、柔らかく笑いながら、腰回りがゆったりな下着を雪子に渡す彼女の祖母。






 早朝の情景が鮮明に脳裏に浮かんで、菜津子は冗談で言うんじゃなかった、と反省する。

 毎度毎度、雪子の家はこうだ。

 全員がゆるく、温厚で優しい。だが、そこが東郷家とうごうけの良さであり、皆から慕われる所以ゆえんでもあると、大人になって社会に出た菜津子はしみじみと思う。


「菜津子もツッコんでくれたし、そろそろ脱ぐね?」

「ちょっと待った」

「ん?」

「どうせなら、その姿を亜希子あきこ波瑠子はるこに送るわよ」


 菜津子は雪子の手を引いて、ジムニーが停められている芝生の庭へと戻る。


「はい、ジムニーの横でポーズとって」

「こうかな?」


 デカパンを被った雪子が、モデル張りのポーズをわざとらしくとる。菜津子は笑いながらスマホを取り出して写真を撮ると、すぐに幼馴染の二人へと送る。

 直後に、雪子のスマホが鳴った。


「あ、亜希子からだ」

『ぶははははっ。雪子ゆきこん、あんた朝から何しているのよ?」

「私の方には、波瑠子からよ」

『なっちゃん、また雪子ゆきんこで遊んでいるの? 混ぜて欲しかったわー」


 雪子のことを昔から知っている家族や友人、そして地域の人々は、雪子ゆきこのことを雪子ゆきんこと親しみを込めて呼ぶ。

 冬、雪の降り積もる夜に産まれた雪子は、まるで雪の精霊のように白く透き通る肌をしていた。

 そのせいか、雪子の周りの者たちは、彼女を雪子ゆきことは呼ばず、雪の子、雪子ゆきんこと呼ぶ。


『なんでウチらをそんな楽しいイベントに誘わないのよー?」


 と菜津子のスマホの先で波瑠子が不満を口にすると、


『ズルくない!? あたしもそのデカパン被りたいんだけど?』


 と、雪子のスマホと繋がっている亜希子が笑う。


 スピーカー状態で話す、雪子と奈津子と亜希子と波瑠子。この四人が、小さい頃からの幼馴染であり、家族のような繋がりを持つ大親友だ。


「だって、亜希子と波瑠子は接客業だから、週末の今日も仕事でしょ?」

『そうだけどさー』

『でも、朝ならそっちに行けるわよ? だって、近所じゃん』

「なら、急いでおいで」


 菜津子が言うと、スマホ越しにゴトゴトと騒がしい音が響き始める。


「準備する時くらい、通話を切りなさい」


 菜津子は自分の通話を切ると、手を伸ばして雪子側の通話も強引に終わらせた。


「さて、この調子なら、朝ご飯はあんたの家でみんなで食べることになるわね?」

「お婆ちゃんとお母さんに言ってくるね」


 雪子は居間から屋内に入ると、奈津子と亜希子と波瑠子の分の朝食を追加注文し、すぐに戻ってきた。


「ぜぇ、ぜぇ」

「ひ弱かっ! ってか、いい加減、パンツ脱げば?」

「忘れてた!」


 菜津子が指摘しなければ、雪子はパンツを被ったまま一日を過ごしていたのではないだろうか、と不安に駆られる菜津子。


「ねえ、雪子」

「ん?」

「ちょっとジムニーの横にもう一回立ってみて」

「あっ!」


 丁寧にヘアピンで留められたパンツを脱いでいた雪子が、ジムニーを見て愕然がくぜんとする。何事か、と菜津子が慌てると、雪子は不満そうに頬を膨らませた。


「亜希子と波瑠子、ジムニーのことは何も言ってくれなかった!」

「ああ、そっちがメインだったはずなのにね」


 雪子の浮かべた不満に、菜津子は笑う。

 雪子的には、新車のジムニーに目を向けてもらいたかったのだろうが、亜希子と波瑠子からしてみれば、変な格好の雪子に目が向くのは仕方がない。


「あの二人が来たら、自慢しなさいな」

「そうする」


 パンツを脱いだ雪子がジムニーの横に立つ。


「また写真を撮る?」

「それも良いけど。さっき、ちょっと気づいたんだけどさ」


 じっと、雪子とジムニーを見つめる菜津子。


「ふぅん。なるほどね」

「なになに、なによ?」

「いや、ジムニーって車高が高いのね」

「言われてみると? 軽トラより運転席からの目線が高いしね。あっ、友里次長が言っていたんだけど、車高を上げてタイヤも大きくしているから、ノーマルより少し高くなっているらしいよ?」

「それでか。雪子と並んで、車の天井が少し高いくらいだから、180cmないくらいの車高かしら?」

「しくしく……」

「なんでそこで泣くのよ!?」

「どうせ菜津子は、わたしがデカい女だって言いたいんでしょ?」

「いやいや、言っていないわよ?」

「そうですよ、わたしは背が高いですよー。でも、奈津子の方がわたしより一センチ高いんだからね?」

「身長のことはタブーよ、雪子!」


 雪子と奈津子は、女性にしては背が高かった。

 雪子が175cm。

 菜津子が176cm。

 足が長くて良いな、と亜希子と波瑠子はうらやましがるが、背の高い二人からすると意外と悩み深い問題だった。


「小学生の頃までは、わたしが一番小さかったのに。せぬ」

「だいたい、吹奏楽部だった雪子と、書道部だった私よりも、バレー部だった亜希子の方が小さいってどういうことよね?」

「そうだそうだー! バレー部だった亜希子が一番小さいだなんて、納得できなーい」

「あの二人の身長って、どれくらいだっけ?」

「波瑠子が155cmで、亜希子が……ななな、なんと!」

「こい!」

「149cm!」

「小さすぎよっ」


 理不尽な世界だ、と雪子と菜津子が悲しんでいると、二人のスマホが同時に鳴った。


『着いたよー』

『芝生の方?』


 どうやら、二人揃って雪子の家に着いたようだ。

 それなら片方にだけ連絡を入れれば良いのに、と苦笑しながら、菜津子が場所を教えると、二人が駆け足でやって来た。


「おはー」

「おはようさーん」

「来た、理不尽亜希子と不平等波瑠子!」

「いや、意味わかんないし」


 どういうこと? と首を傾げる二人に、菜津子が身長の話をする。


「でかーい」


 きゃっきゃと、雪子に飛びつく亜希子。

 一番背の低い亜希子は、雪子と頭ひとつ分以上も身長が違う。その亜希子が抱きつくと、ちょうど雪子の胸辺りに顔を埋めることができた。


「むふふ。朝から雪子の胸を堪能できるとは、至福なり」

「いやん。亜希子の方が大きいのに」


 雪子がC。亜希子がD。


「ようし、あたしもっ。大きーい! いや、小さーい!」

「こらっ、波瑠子!」


 幼馴染の中で一番長身の菜津子に抱きついた波瑠子。だが残念なことに、奈津子の胸は、雪子ほど大きくはなかった。


「ちっ」

「言っておくけど、波瑠子の方が小さいんだからね?」

「身長の話?」

「胸の話よっ」

「きゃー。菜津子が怒ったー」


 菜津子のコンプレックスをからかう波瑠子が逃げる。ジムニーの周りをぐるぐると回りながら、菜津子の魔手から逃亡する波瑠子だったが、ふと足を止めて、自分が回っている物体に目を向けた。


「そういえばなんだけどさ……」


 波瑠子の視線に気付き、亜希子もようやく雪子の胸から顔を上げて、ジムニーを見つけた。


「ごくり」


 二人の視線に期待を込めて、雪子は次の言葉を待つ。


「雪子……」

「なになに? 波瑠子」

「今朝の朝ごはんは、何を食べさせてくれるのかしら?」

「そっちかーい!」


 雪子は、亜希子を抱いたまま盛大に芝生にひっくり返った。

 居間からは、味噌汁の匂いが漂い始めてきた。






 朝食を食べ終えた幼馴染四人は、改めて芝生の庭に出る。


「さてと。それじゃあ、改めてジムニーのことを聞きましょうか」

「すっごい可愛いね」

「タイヤごつーい」


 マジマジとジムニーの外観を見て回る三人。


「タイヤに白い文字が書かれているのがオシャレよね」

「泥除けが赤っていうのもポイント高い!」

「ええっと、ジ、ジオ……」

「タイヤは、ジオランダーのX-ATだって」


 雪子は、友里から聞いた説明を三人に話す。


「ノーマルタイヤだと迫力が足りないから、このタイヤにしたんだって。もっとゴツゴツしたタイヤもあったらしいけど、普段乗りならこれくらいが丁度良いって言ってた。あ、でも、畑に突撃するなら、もっとゴツゴツしたタイヤの方が良いらしいよ」


 雪子は、改めてジムニー購入の経緯を話す。


「ノーマルのタイヤは、この後ろに着いているヤツだって」

「おお、背面にタイヤ背負ってるのがカッコ良いね」

「本当だ。ノーマルタイヤはそんなにインパクトないねー?」

「友里さん、ナイス判断!」

「雪子、車高も上げてるのよね?」

「うん。なんて言ったかな……。ええっと……。なんとかアップ!」

「いやいや、その言い方だと、ほぼ言っていないのと同じだから!」

「フェイスアップ?」

「バストアップ?」

「そうそう。年齢とともにたるみがちな顔や胸をこうやって。って、亜希子と波瑠子のバカー!」


 答えに辿り着きそうもない雪子と亜希子と波瑠子の様子を見て、菜津子はすぐにスマホで検索し始めた。


「リフトアップだって。なるほど、車高を上げると、車の迫力が増して見える効果があるみたいね。それに、大きめのタイヤを履いて荒地を走る場合にも有効みたい」


 雪子のジムニーは、ホイールはノーマルだが、タイヤを大きめのサイズに変更していた。

 前所有者である友里は、見た目と性能のバランスを考えて、1インチリフトアップをしていた。

 ジオランダーのタイヤと合わせて数センチほど、ノーマルより車高が上がっていることになる。


「そういえば。友里さんは結局、もうドイツに行ってしまったの?」


 菜津子の問いに、雪子は頷く。


「うん。先週にね。でも、向こうに行く前に、一日だけジムニーを貸して欲しいって言われたから、少しだけ乗って行ったよ」

「そうか。手続きは終わって、友里さんが頼んだ部品待ちをしていただけなんだもんね」

「ノーマルのジムニーに乗ってドライブしてきたみたいだけど、すごく喜んでたよ」

「それは良かったわね」

「ねえねえー、雪子」

「なに? 波瑠子」

「乗ってみても良いー?」

「どうぞー」


 雪子の許可を得た波瑠子が、運転席側のドアを開く。


「よっこいしょ」


 ガンッ


「あっ!」


 運転席に乗ろうとした波瑠子だったが、足が上がり切らずにジムニーの車体の下を蹴ってしまう。


「ゴメン」

「気にしないよ」


 平気平気、と笑う雪子。


「おおう、雪子は優しいねぇ。でも、マジごめん」


 車体に傷は付いていなかったが、波瑠子が蹴ってしまった場所には汚れが付いてしまっていた。


「乗り降りするときに、手すりとか踏み台が必要だよー」


 リフトアップしたジムニーの車高は、思いの外高かった。背の低い波瑠子や亜希子が乗ろうとすると、ひと苦労しそうなほどに。


「助手席側は補助の手すりが天井に付いているんだけどね。運転席はないね。ハンドルを握って、飛び乗る感じじゃダメかな?」

「よし、やってみようー」


 雪子の助言で、波瑠子はハンドルを握る。そして、とうっ、と勢いよく運転席に乗り込んだ。


「わおっ。視線が高いね!」

「でしょでしょ。上からの視線も良いよね」

「Zに乗ったときとは真逆の視線位置だねー」


 運転席側で雪子と波瑠子が話していると、助手席側のドアが開いた。


「あたしは後ろの席に座りたい」


 亜希子が助手席を倒し、ジムニーに乗り込む。


 ガンッ。


「あっ。ゴメン、雪子」

「良いよ、良いよ」


 波瑠子と同じように足をぶつけた亜希子の後ろで、菜津子が笑う。


「むきー。デカ女にはこの苦労がわからないんだっ」


 亜希子は、手すりを握って改めてジムニーの助手席に乗り込む。


「亜希子、奥に行って。私も後部座席に乗ってみたい」


 続いて、菜津子も後部座席に乗り込む。


「ほうほう、なるほどなるほど」


 と、後部座席から周りを見渡す亜希子。


「後ろの窓は、開かないのね。そこは残念かな。でも、窓の周りの鉄板剥き出しのところとかが、なんか良いかも? 外見の可愛さとは違って、無骨な感じというか、何というか……」

「いかにも貨物室に乗っているって感じで、非日常感が良いわね?」

「それそれ!」


 笑い合う菜津子と亜希子に「それって本当に良いって言うのかな?」と疑問符を浮かべる雪子と波瑠子。


「ねえ、座り心地とかはどんな感じ?」


 雪子の問いに、座面を確かめるように何度か座り直しながら、亜希子が感想を伝える。


「あたしは、思ったよりもゆったり座れるかなー?」

「うーん、私は少し窮屈きゅうくつかな?」

「菜津子の背の高さだと、厳しいかもねー?」


 なるほど、と運転席側から振り返った波瑠子が、わははっ、と笑う。


「ええっ、何でそこで笑うわけ?」


 不満顔を見せる亜希子に、笑いながら波瑠子は言う。


「だってね。亜希子を見ると確かにゆとりありそうな感じに見えるのに、菜津子の方を見たらマジで窮屈そうなんだもん」

「あー、なるほど!」


 亜希子も、隣で長い手足を丸めて座る奈津子を見て、つい笑ってしまう。


「貴女たちねぇ? よし、良いわ。四人で出かけるときは、亜希子と波瑠子が後ろの席ね?」

「しかたないなぁ」

「オッケー」

「じゃあ、わたしは助手席!」


 助手席に乗り込んできた雪子の発言に、菜津子が「アホか!」とツッコむ。


「ジムニーはマニュアル車なんだから、雪子が運転しなさい」

「えー。菜津子もみんなも、マニュアル免許持ってるでしょ?」

「持っていても、いきなりは運転できないわよ? 坂道発進なんて、もう絶対にムリ」


 菜津子の言葉に、うんうん、と頷く亜希子と波瑠子。


「ってことで、私が助手席で、雪子が運転だからね?」

「仕方ない」


 ジムニーでどこへ行こうか、と賑やかさを増す四人。


「ところで、雪子」

「なになに? 菜津子」

「あんた、ジムニーを買って、畑に突撃したかっただけなの?」

「そういえば!」


 ポンっ、と手を叩いた雪子は、瞳を輝かせて三人を見た。


「わたしね、新しい趣味を始めようと思うんだ」

「林道の奥でキャンプでもするの?」

「それもしたいけどね? でも、もっと違うこと。あのね。わたし、ジムニーに乗っていろんな神社をいっぱい巡って、御朱印ごしゅいんを集めたい!」

「雪子、素敵じゃん!」

「ウチもそれやりたーい!」


 良い趣味じゃん、と亜希子と波瑠子がめる。しかし、菜津子だけが少しだけ眉間にしわを寄せて、いぶかしそうに雪子を見ていた。


「ってことでね、菜津子!」

「却下!」

「えええっ。まだ何も言っていないのに!?」

「いや、言わなくてもわかるわよ? どうせ、今から御朱印巡りに行こうって誘うんでしょ? それで、私を早朝から呼び出したのよね?」

流石さすが、菜津子! わかってらっしゃる」

「いやいや、分かり過ぎよ」


 苦笑する菜津子と、菜津子に同意して笑う亜希子と波瑠子。


「あのね、菜津子。わたしはジムニーに乗って、Zではなかなか行けなかったような未知の場所とか、山奥の神社とかにも行きたいの」

「車高が低くて幅が広いZだと、知らない道に入っていくのは勇気がいるものね。それに比べて、ジムニーなら車幅も狭いし、何より車高が高いから変な道に入っても平気なわけね?」

「そうなの! だから」

「きゃっか!」

「酷いっ」


 雪子と菜津子のいつものやり取りに、亜希子と波瑠子が遠慮なく笑う。


「ぶははははっ。雪子、頑張れっ」

「菜津子を口説き落とすんだー」


 はやす二人に、菜津子がため息混じりに肩を落とす。


「貴女たち、自分たちは今日は仕事だからと思って、他人事風に見ているわね?」

「あー。残念だなー。仕事じゃなかったら、雪子に付き合えたのになー」

「ウチも、バイトがなければなー。来週だったら、お休みを貰えて付き合えたのになー」


 残念だー、と二人揃って口にする亜希子と波瑠子。


「まったく、もう。雪子、今度からは事前に計画を立てて誘ってよね?」

「ごめんね、菜津子。でも、今日はジムニーのサプライズをしたかったから」

「ふふふ、良いわよ。たしかに驚いたしね」

「亜希子も波瑠子も、今度また誘うね?」

「おうよ、その時はバッチリ休み貰って付き合うわよ」

「うむー。あたしも御朱印欲しいしねー」


 きゃっきゃと、ジムニーの車内で騒ぐ幼馴染四人。それに合わせて、車体がゆらやらと揺れていた。


「ところでさ、雪子」

「なになに?」

「今から、御朱印巡りに行きたいわけよね?」

「そうだよ。菜津子、行ってくれるよね?」

「それは、まあ。行くとして。一応、聞いておきたいというか……雪子がそもそも問題視していないんだった良いんだけどさ?」


 何だろう? と、三人が首を傾げる中、菜津子が問う。


「ねえ、雪子。今って何月だっけ?」

「急にどうしたの? 十月だよ?」

「だよね、十月だよね。それでね。十月は旧暦でなんて言うか知ってる?」

「旧暦って、水無月みなづきとか皐月さつきとかの? ええっと……あっ!」


 菜津子が言わんとしていたことに気付いた雪子が声を震わせた。


「十月は……神無月かんなづき……」

「だよね。神無月。今は、神様の居ない月なのよね。それでさ、雪子。あんたは、神様が旅行中の神社に行って御朱印を貰って、ご利益的に満足できるかしら?」

「ガーンッ!」


 ゴンッ。


「痛いっ」


 ショックのあまり前に倒れ込んだ雪子は、ダッシュボードで勢い良く額を打った。

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