第48話 取り憑いたのはだあれ?
Q「誰が母上に取り憑いた?」
A 種族 中級魔人
名前 No.07596
性別 男
魔力 特大
スキル 闇魔法レベル3、身体強化レベル1、爪攻撃レベル1、狂化レベル2
性格 猪突猛進
説明 実験体の中でも嫌われ者。処分に困って暗殺者の母を洗脳するように言われた。死亡
猪突猛進は確かに面倒くさい性格だよね
でも実験体?魔人ってもしかして魔物と人を混ぜたりした実験体だったりして……
それに兄上が暗殺者という#役割__ロール__#であることも知っている……下級神がトーレにつけさせたものだろうにこの存在を知っている
……もしかして魔王も転生者だったりする?
そして、やっぱり殺してしまったんだな
強力な聖魔力を使った感覚があるからね
でも不定形だったからか気持ち悪さは感じなかったな生き物を殺すことにためらいなんてなかったし
だって、瞬時にこいつにはこれぐらいの聖魔力で潰せば消えてしまうってわかったしね
それでも、もうちょっと自分にも死を怖がる心や慈しむ心が身に付いていると思ったんだけどな……
そのことに悲しむなんてフツーじゃないよね……変えていけていると思ったんだけどな……やっぱりそれぐらいの気持ちじゃ駄目なのかな
私には感情なんて存在しないのかな?まぁ今はいいけど
取り敢えず魔人について調べてみよう
「魔人とは」
グルグル……
猫ちゃん撫でたくなってきた……猫カフェないかな~
あっよくいう獣人のってわけじゃないよ?獣人の耳とか尻尾って性感帯なんでしょ?それを触るほど私も堕ちてないよ
でも……大きな猫に抱きついてゴロにゃんはしたいかもだけど
うがあぁぁああ!それじゃあ変態と一緒じゃん
んー神様って何にでもなれるかな?そうだったらトーレに猫になってもらえば良かった……後でトーレが猫になれるかも調べよう
ピコン
Q「魔人とは」
A 魔物と人間の子供で知能がある程度あるもの。近年は人間を連れ帰って犯して子を作らせその子供で実験を繰り返しより強いものを生み出そうとしている。はるか昔は魔物で人型、ある程度の知識があるものだと魔人として魔王に認められていた
何この結果クソな奴じゃん。しかもきっとだけどゲームだとか思ってそう。ほら、ゲームであるじゃない?魔物と魔物を掛け合わせて違う魔物にするゲームがさ
それにさ……昔は魔王が認めたものが魔人になってたなら昔の魔王はきっとトーレが気にしていた魂じゃないのかな?
そして……誰かが乗り移った
転生者ではないのかって?……多分違う。そしてもしかしたら……この話は今はするべきじゃないか……
何はともあれなんともなくて良かったと終わらせるべき話なんだろう
今気にしていたとしても私には今は何もできない。弱いことを悔しいと思う日が来るとはね
「シャル……?」
肩を揺すられる感覚とともに声をかけられる
深く思考に沈んでいたようだ。家族の皆が心配そうに見つめてくる
「ちょっと考え込んでたんです。すみません」
するとより一層心配そうに見つめてくる
「シャル……何かあったんじゃないのかな?何かあったなら僕に教えてくれないかな」
父上が心配して声をかけてくる
そう言われると話さなければ不自然かと思って話す
「何も感じなかったんです」
それだけ言われても父上はなんのことかわからないらしい。当然だ。わかる必要もない
「なんでもないです」
そう誤魔化して話を終えようとする
"主様!僕も何も感じません。大丈夫ですよ。一人じゃないですよ"
合間から見るとクレールがスライムの姿でビヨンビヨンと屈伸?をしていた
「ところであのスライムはなんだい?心なしかシャルを見ている気がするんだけど……」
父上は言ったことよりもスライム……クレールのほうが気になるらしい……それは良かったけどなんだか悲しいと思うのは勝手なことなんだろうな
「スライムのクレールです。テイムしました」
父上と兄上はふうんと言いながらクレールに近づいていく
「ピュアスライムなのかな?珍しい魔物を仲間にしたようだね」
兄上はピュアスライムを知らないのかジロジロとクレールを見ている
兄上がクレールを撫でた。クレールもデロンデロンに緩んだ顔をしている
兄上のナデナデってすごく気持ちいいからデロンデロンになっちゃうよね~
絶対に猫にゴロにゃん言わせちゃう魔法の力があると思う
「ほんとに大丈夫みたいだね。気に入らなくて攻撃してくる子とかもいるから……いい子と契約できたみたいで良かったよ」
もしかしてすぐに近寄らなかったのそれを警戒して?父上って意外と腹黒?
その言葉を聞いて兄上はピクリと反応し手を止めた
「父上……それは私を実験台にしようとしたということですか?」
oh~父上、兄上を実験台にしていること伝えてなかったんだ
言ったことなかったかも知れないけど兄上怒ると怖いんだよね~(笑)ザマァ
「あっと、ええっとね。そんなつもりは無かったんだ!えっと、あの、その……」
一歩一歩ゆっくりと父上が下がっていくけど兄上のほうが詰め寄る速度は早かったようだ
「反省?してます?」
「は、はい~!すみませんでした!」
兄上、首を掴んでるけど次はどうするんだろう。愉しみだなぁ
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