第8話 私とカミサマ


 そんなことを考えてうっとりとしているとサークレーが近づいてきた


「すいませんお嬢さんお名前をお聞きしても?」


「しゃるはしゃるだよーふふっ」


「それではシャル様申し訳ございませんでした私共の騎士と神官が不愉快な思いをさせたこと真に申し訳なく思っております後日謝罪の場を設けさせて頂きたく思います」


「んーしゃるはいまね?……ものすごくふゆかいなの~だからいまはゆるせないからまたちがうときになかなおりしてほしいの」


「はい、申し訳ございませんでしたそれでは君は鑑定盤に触りに行こうか?」


「は、はい」


 兄上は少し困惑したような表情をしていた。だいじょぶかな?まぁいいか~


 ふふふっ


「それでは鑑定盤に触れてください」


「はい」


ステータス


名前 レオン

レベル1


職業 暗殺者 次期伯爵家当主


適正 闇、毒、死


魔力量 大


スキル 暗殺の心得レベル1 魔法の心得レベル1 武器の心得レベル2 魔力回復レベル1


称号 神童


加護 イル・クレアトーレの加護(大)


 おおっという声が上がる多分加護が(大)となっているからだろう


ボソッ「この年から次期伯爵家当主と神に認められるとは……」


ボソッ「神童は伊達ではないということか」


ボソッ「加護がついたものがまたもや出るとは……」


ボソッ「黄金世代だ」


 加護がついてるか否かで判断するのかなもしかして小とか大とか見えてないとか?


 まぁ兄上の方がすごいってことか……それはいいことだ


「それでは最後にシャルさん神に祈られてください」


 これまでの人たちは神の像の前で跪いて胸の位置で手を組んで祈っていた


 あの神様に跪くなんて想像でも嫌だからな~


 日本式で行くか


 二礼二拍手一礼を私はした


 多少は神に対する敬意ってもんがあるからねぇ


 意外?まぁそうだろうね今までボロクソに言ってたからねぇ


 カチンッ


 時計の針が一つ進んだ音がした。すると周りから音が消える


 振り返って見てみると皆が固まり黒白の世界になっていた


 少なからず驚いていると後ろから強い光を感じて振り返った


 するとそこには美男とも美女とも取れる中性的な神がいたつまりこいつは……


 ドスッ


『痛っ!』


 私を転生させた創造神イル・クレアトーレだった。だから腹パンを食らわせてやった


 だってさいかにも神らしい微笑みですべてを許しましょうとでも言いたげな顔でこちらを見て手を広げていたんだよ?


 苛つくでしょ?


『酷い!私だって神なんだから何でもできるんですよ!?「だったら私をすぐに男の執事にしてよ!」……嘘つきました。私にもできないことはあります』


 まだいらついてはいたけどしょんぼりとしていたからまぁ冥土の土産に話くらいは聞いてやってもいいかなと思って続きを促した


『私は気に入って転生させた子を自分と同じ容姿と性別にしか転生させることができないんです!』


 神のことを聞いてそういえば私の顔は神に似ているなと思ってちょっと自分の顔が嫌になった


『それに私は初めて気に入った子を転生させたのでそういったことが起こるなんて知りませんでしたし……』


 ふうん初めて転生させたから失敗しちゃったから許してねと?


『お詫びに執事になるということ以外なら聞いてあげますよ?』


 は?


「ふざけんな。執事になるために生まれたのになんで執事になれないんだよ?意味わかんない。あぁ殺してほしいわけ?」


 きっと私は皮肉げに笑っているだろう……目を怒りに染めながら


『それについてはもう対策をしました!』


「へ?そうなの?」


『えぇ、ゲームステータスがユニークスキルとしてあるでしょう?その中にクエストというものがあったでしょう?それで執事になるためのクエストがあるの。それをクリアすれば職業 執事が開放されるわ今は偽のステータスに執事と表示するようにすればいいわというかしといてあげる』


 そう言うとカミサマはステータスの板のようなものを何枚か出していじったようだ


『これでよしっとそれからあなたにはダンジョン・マスターにもなって欲しいの』

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