第2話 転生と絶望と……もうバックレてやるコノヤロウ!


 暖かい……ずっとこの空間にいたい


 眠い……おやすみ……


 それを何度も何度も繰り返していくうちに運命の瞬間がやってきた


 メリメリメリ!!


 いたい!いたいいたいいたい!


 体中が狭いところに押しつぶされてる


 暖かいところに戻りたいけど押されて押されてどんどん狭いところに体が埋まっていく


 いたいいたいいたい!!


 オギャアオギャアオギャア


 狭いところから押し出されて痛かったと泣く


 いたかった……


 「フロー私に見せて頂戴?私のかわいい子を」


 もしや転生したのか?赤子に?


 じゃあ執事になりたいというお願いも叶えてくれたのね!私は男性に……


 「えぇ可愛らしいお嬢様ですよ奥様」


 ピシッ


 ……えっ?


 「まぁ!女の子なのね!かわいい子愛しているわ」


 そう言われぼやっとした視界のなか見ても美しい女性におでこをキスされる


 ピシッピシピシッバリーン


 なんで!神様はお願いを聞いてくれるって!……聞くだけってこと?叶えてはあげないけど聞くだけってこと!?酷い!


 ふぇーんふぇーん!


 「あらあら、また泣いちゃったわね私のかわいい子泣き止んでね」


 コンコン!


 「奥様見てまいりますわね」


 「えぇ頼みます」


 ガチャッ


 「旦那様のようですお通しになりますか?」


 「えぇ入ってもらって大丈夫よ」


 ガチャッ


 「あぁハニーその子が私の子?」


 「えぇクローこの子が私達の子よ元気一杯でしょう?」


 「あぁかわいい子だ。名前は何にする?ハニー」


 「そうねこんなに冷たい季節に生まれてしまったんですものそうねシャンデルなんてどうかしら」


 「いい名前だ。シャルお父様だよ~笑っておくれ?」


 そんな笑えるわけ無いでしょうが!もう殴ってやる!


 コツ


 「どうしたんだい?お父様の髪が触りたいのかい?」


 もうヤダー!


 ふぇーんふぇーんふぇーん


 「あらあらよしよしいい子よシャルお母様の可愛いシャル泣きやんで頂戴?」


 むーヤダー


 「ふふふっほっぺを膨らませちゃってかわいいねシャル?」


 チュッ


 ほっぺにキスされたもう!


 「奥様旦那様そろそろ」


 「そうねフローありがとう」


 フローという人に抱かれて部屋を出たみたい


 ベッドに寝かされて


 「おやすみなさいませシャンデル様」


 ポンポンってされたら……おやすみなさいぐぅ




















 「ふふっもうお眠りになったのねおやすみなさいませシャンデル様」



















 ドアの閉まる音から3秒数えバッと目を覚ます


 もう神様って揚げ足取りなんだ!最悪!


 もうこうなったら男装してでも執事になってやる!


 執事になれない人生なんていらない!なれないなら何が何でもなってやる!


 この世界は魔法が使えるゲームの世界なんだよね?


 ……メニューとか言ったら現れるのかな?


 メニュー!(心の中)


 メニュー


→ステータス

 アイテムボックス

 地図

 ワールドメモリー

 クエスト


 おお!ほんとに出た!


 なんかよくわからんのもあるけどとりあえずはステータスだよね?


 ステータス!(心の中)


 ステータス


名前 シャンデル

レベル1


職業 なし


適正 全属性


ユニークスキル ゲームメニュー レベル-- 


スキル 暗殺の心得レベル1 魔法の心得レベル1 武器の心得レベル1 ステータス偽装レベル10(MAX) 心眼レベル5 テイムレベル1 並列思考レベル10(MAX) 演算レベル10(MAX)


称号 天才 転生者


 執事要素全くないじゃん!酷い!神様のバカ!


 でも魔法の心得っていうのがあるから魔法は使えるよね?武器は流石に持てないし幼い頃から使ってると背が伸びないって言うしね


 MPを使えば魔法が使えるって言うけどMPの表示がないしなMPを探らないといけないのかな


 体の中にあるはずだよね?探ってみよう


 うーんわからない。心眼っていうくらいだしMPのもとになるもの見えないかな?だめだったらまた探ればいいしとりあえずは試してみよう


 心眼!(心の中)


 ……ゆらゆら漂ってる部屋の中をMPの元がMPって魔力値ってことだよね?じゃあ魔力値の元だから魔素でいいんじゃないかな?


 その魔素を体に取り込むのかな?まず体にもあるか見てあったらそれを動かすとこからやってみよう


 似たようなものがあるねそれを動かす!


 うーんイメージが足りない魔素を循環させる器官が働いていないのかな?血液みたいに無意識にしてくれるといいけどそれを見つけてみよう


 これ?かな?心臓の一部に動いてないとこがあるねこれを動かす……ここに筋肉があればいいのかな?


 ドクンッ


 ウッ循環させる器官を動かしたらそのぶん魔素を消費するのかすごく疲れる。でも魔素の動きはわかったから今度は空気から魔素をもらう


 うーん呼吸によるもの……かな?肺にもそれらしきものがあるね空気と一緒に魔素を吸う


 そしてそれを取り込んで循環させる器官に魔素を込めて循環!


 ……ふぅなんとか意識しながらならできそう。並列思考の一つにしてもらおうかな


 ちなみにだけど並列思考は100個あるみたい足りないなんてことにはならないかな


 何かスキルとか出てないかな


 ステータス!


 ステータス


名前 シャンデル

レベル1


職業 なし


適正 全属性


ユニークスキル ゲームメニュー レベル-- 


スキル 暗殺の心得レベル1 魔法の心得レベル2 武器の心得レベル1 ステータス偽装レベル10(MAX) 心眼レベル5 テイムレベル1 並列思考レベル10(MAX) 演算レベル10(MAX) 魔力循環レベル3 魔力操作レベル2 魔力回復レベル3 魔素操作レベル1


称号 天才 転生者


 魔力?人間……魔法を使うものが操作するものを魔力とでも言うのかな?


 そして大気に含まれるものを魔素という……ということかな?


 ということはこの大気に含まれるはずの魔素を操作もできるっていうことかな?


 まずは魔力の動きを覚えてから魔力を自分の意志で好きなとこに巡らせれるようになろう


 せき止めたら動くのを止めれるよね手首を抑えてみよう……っと体が思うように動かないうーん魔力の通るところを狭くして……あんまり感じれなくなったから普通の広さにする


 ……!ブワッと魔力が手に動いた……これをできるように少しずつ動かせるようにしていく


 細胞に染み込むように……っ!大量に魔力を消費する……呼吸でもっと取り込めるように魔素を集める


 ズクンッ


 ……っ!濃すぎる!薄くしないとまだ体には悪影響っぽい血液と一緒に一緒に流す量を減らす


 トクントクントクン


 ふぅ……なんとか治った


 ステータスを見てみよう


 ステータス


名前 シャンデル

レベル1


職業 なし


適正 全属性


ユニークスキル ゲームメニュー レベル-- 


スキル 暗殺の心得レベル1 魔法の心得レベル3 武器の心得レベル1 ステータス偽装レベル10(MAX) 心眼レベル5 テイムレベル1 並列思考レベル10(MAX) 演算レベル10(MAX) 魔力循環レベル8 魔力操作レベル6 魔力回復レベル7 魔素操作レベル4


称号 天才 転生者


 すぐに上がりすぎじゃないかな?


 称号天才の効果とか?タッチしたらわかるかな?


 称号 天才

 説明 天才に与えられる称号。スキルの習得、成長率アップの効果がある。


 へぇやっぱりそうだったのか


 ふわぁ眠くなってきた寝ようおやすみ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る