最強のG

第4話 金雄の相談

「どーもー!金持かねじ金雄かねおです〜。ワイはええこと考えたんですわ〜」

「どした?」

その名の通り、金持ちの金雄が高島たかしま照男てるおに相談しにきた。

「実はワイ、マンション作りたいとおもってるんや。どう?」

「いや知らんがな。作りたきゃ作ればいいじゃん」

「実はな、みんなで同棲しようかと思うんや。どうや?」

「は?同棲?どうせ嘘だろ」

「いや、本当や。小さい頃夢見てたやろ、みんなだけの秘密基地」

「残念ながら僕にはもう秘密基地がある。うちの車」

「あっそう。んですけど、どないします?」

「知らんがなそんなの。やりたきゃやりゃいいじゃん」

「もっと相談相手がほしいな。あ、栩義とちぎ。ちょうどええところで通りかかった。相談なんやけど」

金雄は栩義とちぎ初命はつめいをイスに座らせた。

「んで、そういうわけなんやけど。どう?」

「やだ。以上」

「ハァァァァァァァァァ??????もっと考えんか。お前の発明品でパパッと作ってくれよ」

「建築AIは渡さない。………ちなみに財産は何円なの?もちろんお小遣いのことだけど」

「6億2000万円やけど」

「じゃあ6億2001万円で貸す」

「クッソ。高島、1円くれ」

「……いや、賛成してないんですけど」

「マンションに車庫をつけるつもりやったんだけど、やめるわ」

「あげますあげますあげますあげますあげますあげますあげますあげますあげます」

「おいちょっと待てよ。作るのは僕なんだからさ。僕は賛成してないよ。だいたいこのAIを作ったのは自分のためだけの研究室を作るつもりなんだ。………でも、どうしても、っていうなら貸してあげてもいいんだよ?」

「頼む栩義!イケメン!」

「カッコええよ栩義!!!!!!」

「どうしようかなぁ?もっと褒めていいんだよ?」

「きゃー!栩義くーんカッコいいーーー」

「惚れてしもうたわ」

「…よろしい!貸してあげよう」

ポケットから電子辞書のようなものを出した。

「フフ、これは打ち込むだけで形も高さも構造も自由自在。……なんか言うことないの〜?」

「よ!発明の神!!!!!!」

「創造神!!!!!!」

「フフ、今回は特別に、アダプターも貸してあげよう。これは別の建物を接続することができる。まぁ使ってみてよ」

褒められて調子に乗り、次々と発明品を出す栩義。

「(栩義以外とちょろいんだな)」

何凸守なんでもくんにはもちろんこんなこと〜?」

「できないわ〜〜。さすが学年1位」

「正解〜。じゃあこれもやろう」

こうしてマンション作りに関係ないものまで何もかも貸してしまった。

「栩義絶対詐欺に遭う」

「まあそんなこと言わずに、もらえるものはもらっときましょ」

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