転生・召喚とか、チートとか、ざまぁとか、ダンジョン配信とか、そういった要素がテンプレとして流行するよりも前の時代に、数多のオタクが心を躍らせたラノベや深夜アニメの世界観が広がっています。
主人公は高校生でありながら暗殺者の顔も持つ短刀使い、ヒロインは死を司る大鎌使いの儚げな美少女、仲間たちも魔法やアーティファクトを操る個性豊かな面々、敵にもそれぞれ理想や信念がある。
こんな設定を並べられて食い付かないオタクがいて堪るか、という話です。
重厚なストーリーですが、世界観や設定が細部まで緻密に作り込まれており、無理なく没入することができます。
主人公の背景が語られるのはこの先のようなので、そちらも楽しみです。
主人公、八神零は普通の高校生に非ず。
法を逃れる犯罪者を駆逐する『暗殺者』としての裏の顔を持っている。
そんな彼は同級生の水瀬優香と知り合い、この世界に『魔法』が存在することを知り、自身もその才能を持っていることに気づく。
水瀬も、ある組織に所属していて、日々、影から人々を守る仕事をこなしていた。水瀬のパートナーになって欲しいと頼まれた八神だったが、彼にも抱える過去と思いがあり、まずは試用&修行期間を共に過ごすことになった。
暗殺者として鍛えられた感覚と身体能力の高さから、次々と才能を開花させていく八神。そんな彼らの元に、すぐさま指令が入ってくる。
東京23区のあちらこちらで、心臓を一突きにされた死体が発見されていること。魔法の痕跡が確認されていることなどから、早速事件の解決に関わっていくことになる。
犯人との対決、その裏にいる魔法テロ組織。
現代社会の暗部とますます関りが深くなっていく八神。
果たして、八神と水瀬は真のパートナーとなれるのか?
洗練された文体で語られるダークファンタジー。
是非ご覧になってみてください。お勧めです!