詩 勇者が一人でやってきた
仲仁へび(旧:離久)
第1話
勇者が一人でやって来る
魔王城にやって来る
仲間はどうした 倒れたか
魔王幹部がやっつけたのか
「いいや違うさ 切り捨てた」
勇者は笑う 壊れたように
「ギャンブル狂いに 怠け者
スパイなんて要らないさ」
魔王 思わずのけぞっちゃう
「おまけに偽物 出没中だ」
王座で少し同情しちゃう
優秀な部下に恵まれて
ここまで王をやってこれた
それに比べて勇者はどうだ
偽勇者に成り代わられて
称号はく奪 哀れすぎる
本物だとも 気づいてもらえず
石を投げられ 武器をとられ
功績すべてを失って
それでも
一人で
やってきた
「俺の部下になる気はないか?」
ぎょっとする部下 仕方ない
放っておける? わけがない
甘っちょろいと言われても
それが今代のやりかたなのさ
勇者は笑って 首を振る
光のない目で 剣握る
「悪いが俺にも意地がある」
「決着つけよう魔王さんよ」
詩 勇者が一人でやってきた 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032
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