アヘン戦争の時代、アヘンに麻薬という認識はなく(そもそも麻薬という概念がなかった)、中国では鎮痛剤、イギリスでは嗜好品の扱いだった事を知る人はあまりいません。中国がイギリスのアヘン輸入を禁止したのは、麻薬中毒を防ぐ為ではなく、貿易赤字を減らす為でした。中国でイギリスのアヘンが流行ったのは、イギリスのアヘンは植民地のベンガル産で、中国のものより質が良く、効き目が高かったという、非常に単純な理由ですね。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054922399527/episodes/16816452220201704748
作者からの返信
そうですね。
元々イギリスと清の貿易は銀が中国に行く一方だったのが、アヘンが流行して以降銀が流出して対策に乗り出さざるを得なくなったのですよね。
どちらも交渉が下手なうえに居丈高だったので戦争まで行ってしまい、そうなったら英国が予想外に圧勝したという点では、近年の世界動向とも重なるところがありますね……
アフリカの不幸の最大要因は恵まれた資源にあると言われていますが、豊かな大国、大陸はいずれも同じ要因で西洋の狩り場になっているのですね。
作者からの返信
そうなんですよね。
色々なものがなかったから、西洋が外に出て行って一人勝ちするようになったという面は強いと思います。