第3話 人生はクソゲー
さぁ、このゴミパソコンを開いてyoutubeでも見るとするかな。
起動が遅い、chromeを開くのも遅い、開いてからのロードも遅い、youtubeのサイトを読み込むのも遅い、動画の再生を始めるのも遅い。
どうやらほんとに何もかもボロボロなネカフェみたいだ。まったく、レビューに騙されたぜ...
そういえば評価の星は見てなかったな。いくつだろうか....
ああぁぁぁあ!!!もぉう!!!!遅い!!!!
何をしようにも遅すぎて...最悪だ。星すらろくに見れないのか...
仕方ない...漫画でも読むか。
そうだった。ここにおいてある漫画は古いマンガばっかりだった。
僕は読者を否定するわけではないが、正直言って「北斗の拳」とか「ブラックジャック」とかは全く興味がないんだ。
僕を守ってくれるのは二次元の美少女のみ!「5等分の花嫁」とか「着せ恋」みたいな最近のラブコメ以外読む気力が出ないんだ。
しかしまだまだ時間は余っている。何もすることがないな。どうしようか。
悩んだ末に出した答えは....「寝る」だ。
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「....nいさん、おーい、起きてー。時間ですよーー」
さっきの可愛い子じゃないか。ここは夢か、はたまた天国か。こんな時間が一生続くといいな。
「何言ってるんですか。時間だから早く起きてくださいよ。」
あ、心の声が漏れていた。そうか、ここはmy dreamではなかった、ネカフェだ。
もう時間になってしまったのか。ゆっくりと寝るのも悪くないな。
いつもイベントやらなんやらで遅寝、早起きを心がけていたからな。自慢じゃないが普段の睡眠時間は約2時間だ。しかし6時間も寝ていたのか。でもなかなかいい睡眠だった。
「料金は1800円です。」
他のネカフェに比べたら結構高いな。まぁ、金は好きなだけ使えるしいいか。
財布の中からカードを出した。
「すいません。ここ、カード使えないんですよ。」
現金持ってないんだが....どうするかな。つくづくついてないな。
「住所と電話番号さえ教えてもらえば次回払うとかでもいいですよ。今回ばかりは仕方ないと思いますし。 店長には秘密ですよ?」
初めて合う人にここまで優しくしてくれるとは。この子は温かい心の持ち主だ。
[本当に申し訳ないが、今回はそれでお願いします。]
ゴミネカフェだと思っていたが、この子のおかげで何となく中和された気がする。
僕はネカフェを出た。
「おっ、松村じゃねぇか!」
最悪だ。昔の親友「渡部」だ。不登校になってからもたまにあっていたがそれも最近途絶えていた。3年ぐらいたっていただろうか。よく僕の顔を覚えていたな。
しかし、あいつとは正直言ってあまり関わりたくない。嫌いなわけじゃないんだ。僕が撒いてしまった油を僕自身で火をつけてしまった。申し訳ないんだ。
[ごめん、急いでるから]
今日はほんとについていない
この1日だけでいろんな昔話を思い出してしまった。
改めて僕の人生を振り返るとこんな言葉が出てしまう
「人生なんてクソゲーだ」
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