第8章 モルモフの女神
第142話
外には灰色の
「由香里、苦しくないか?」
「うん。何ともない」
やがて
「女神の宮殿よ」
「え、これが、そうなんだ」
由香里は宮殿を見上げた。灰色の世界に白く
「ここからは、由香里が先頭よ」
アイリスがわきによける。由香里が宮殿の前に立つと、ドアが現れ、手を触れる前に音もなく開いた。女神由香里をウエルカム。
由香里は、ふぅー、と息を吐き心を整え、おじゃまします、と中へ入った。その後にアズキ、アイリスと続く。アイリスは口の中で
アイリスの後ろでドアがバタンと閉じて消えた。もう後戻りはできない。宮殿の中に閉じ込められた。……チャシュがいない。アイリスにはそれがとても心細かった。
宮殿の中は
由香里はドアに見向きもせずに、
「ここ」
由香里はアズキとアイリスを振り向いた。二人が
由香里は壁に現れたドアを開いた。
白い部屋の中央に、ヘザーが立っていた。
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