第122話

 夕食のスープを飲み終えて由香里は、うーん、と伸びをした。お風呂には、お湯がなみなみいている。Tシャツいで、湯船にトプン。いい温度。

 お風呂に入るの久しぶり。ながらくビーの本の中、熱帯雨林で過ごしていたから、熱い風呂に入ってなかった。湯気ゆげに包まれ湯にしずむ。体のあちこちについてた傷はあとも残らず消えていた。疲労ひろうは少し残ってる。由香里はゆっくり湯船にかった。

 さっぱりして風呂から上がる。バスタオルの吸水性きゅうすいせい抜群ばつぐんで、くだけで長い髪がサラリかわく。

 さて、寝るか。うん。でもその前に、ビーに言われた事を試してみるか。由香里は、ふーっ、と息を吐いて脱衣所を後にした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る