第113話
ビーが楽器をズラリと並べて由香里に言った。
「好きなの
その結果。
「うにゃにゃにゃあぁぁぁ」
驚き桃の木
「楽器からぁこぉんなぁひどぉい音がぁ出るなんてえぇぇぇ。初めて聞く音なんだおぉぉぉ」
さらに由香里はズレ音を口ずさみ、
「うにゃんたるぉんうさたんたん」
豹がウサギを前足でチョイチョイ
「あぁれぇはぁにゃあにぃぃ? あれがぁ由香りんの世界のぉぉ音楽にゃのん? 踊りにゃのん?」
ウサギは耳を伏せ目を閉じて草をはむはむ食べながら言った。
「ちげーよ。あんなんじゃねーよ。由香里の世界の音楽も踊りもすっげーいいぜ。あれはただただシンプルに由香里があまりに下手なだけ。元歌踊りを知ってる俺でさえ、耳と目を疑うレベルだぜ」
「うにゃにゃあぁん」
豹が頭を
「由香里に教えるのは
「うにゃぁぁぁ」
黄色地に黒
「でもにゃぁぁ由香りんがぁ音を
「あれは外してるってレベルじゃねーだろ」
「由香りんがぁ音楽を理解してなぁいだけにゃからぁぁ。楽器もぉ踊りもぉ同じなおぉ。あたしを引き寄せたんにゃからぁ素質はあるのにゃあぁぁ」
のってきた由香里は、もったりガクシャク謎の動きでリズムを
「ありゃあどう見てもねーだろ」
「あたしはぁ由香りんと一緒にぃ踊るんだおん。ドキドキぃワクワクぅうっきゅんねぇん」
元気復活! やる気満々みなぎるビー。
「えっえっえっ?」
テンション急上昇のビーに飛びつかれ抱きつかれ、目を白黒させる由香里。
「ピーといいナルシィのといい、由香里は変な奴に好かれるなぁ」
アズキは草をはむはむ食べながら、やれやれと首を振った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます