第109話
ビーは由香里に暗殺術を叩き込んだ。
ドレスアップした由香里に
「こえーよ。今後、
由香里は普段着のジャージに着替えると、隠し武器、暗器をズラリと並べて考えた。ナマコムシ、血の女神には、どの武器が使えるだろうか?
「……宮殿に、夢の中に、武器や毒を持ち込めるかな?」
「無理だな」
アズキは
「宮殿の中に武器の
「……女神がガラスのコップを割って、その
「できない。切れないんだよ。がんばって、皮一枚ってとこかな。
女神は自殺を
「……女神がそれでツガイモを
「できる」
女神に殺されるツガイモは多い。
「……女神を殺す、女神が自殺するには、宮殿の外でなければならないってこと?」
「そういうこと。自殺に
実際には、宮殿内で殺される女神の方が多いんだけどな。
「……宮殿の中は難しいかぁ。外におびき出すほうがいいかな。ビーはどう思う?」
「うにゃ。あたしをおびき出すにはぁ祭りをすればいいお。歌と踊りがあればぁ
「……そうなんだ。すごいね」
「おん。でもぉその化け物はぁ宮殿の外にぃ出られないのかもぉ。夢を使ってまで
ぇ由香りんを宮殿の中にぃ引っ張ってるおん。宮殿がぁ閉じ込めているのかもぉ。由香りんを食べたらぁ外に出てくるのかもぉ」
「……そうかもね。……ツガイモの精を人工的につくることはできないの?
「したお」
「おいおい、マジかよ。そんなの聞いたことねーぞ」
ウサギが
「薬もぉ精もぉツガイモもぉ女神もぉつくれなかったおん。その研究はぁ何ひとつ残せなかったぉ。残らなかったぉ。女神は異世界から
「……そっか。ムリか。無理なんだ」
由香里はズラリと並べた暗器を全て、着ているジャージの中へしまった。着飾らなくても武器は隠せる。
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