第105話
「ナルキッスはぁ酒と女にぃ目がない男だったぉ。女弟子にはぁ100パー手を出す色男でぇたまに男にもぉ手を出してたぉ。みぃんなぁあの男にぃメロメロにゃおん」
ビーが後ろ岸でキャッキャッと笑いながら話しかけてくる。
「へぇー。すごいね。そんな好色男がいたんだ」
由香里は
正直、ビーのおしゃべりに
ビーはSかも。私はМじゃないしスリルも嫌い。この異世界モルモフで生きる
「おいおい、由香里。ナルキッスが誰だかわかってんのか?」
背中のリュックからアズキの声がした。
「知らないけど。モルモフの
なんでしょ。もしくはナルシストな美少年か美青年か好色
「ちけーよ。好色漢はあってるけどな。由香里、覚えてないのかよ」
アズキは
「ナルキッスは、ナルシィの
「……えっ? ……えっ⁉ そうだっけ? ……あっ、えーっ!」
驚き桃の木
「
由香里は
「ありありだおん。あのナルキッスがぁ
「えっ、えっ、でも、ナルシィは、お茶しか飲まなかったし、色気ゼロで
「本人だよ。ちなみに、迷う方の
「あるぉ。抱き合った仲だぉ。熱くてぇ激しくてぇ良かったぉ」
「
「この糸はぁ
「……えっ」
振り返ると、ビーの手の中から火のついたマッチ
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