第82話
「行ってくるね、アズキ」
由香里はかわいいウサギをなでなでした。
「待ってるぜ、由香里」
いつものように、由香里が
「何だよ? ツッチー、
アズキが、ピョン! と飛び起きる。
「いいえ」
ツッチーが首を振る。
「じゃあ何だよ?」
寝そべるアズキ。
「ナルシィが由香里の最終試験を
「どんな試験だよ?」
「見ればわかります」
大型犬ツッチーは、
「あそこです」
「あ?」
アズキが岩の上に飛び乗って下を見ると、ナルシィと由香里が向かい合っていた。その横に武器がずらりと並んでいる。
ナルシィが言った。
「わしを殺せ。さすれば、この本から出られる」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます