第68話
数日後。由香里は目を
「自分の体調を管理できぬなど、
起きてすぐ、由香里はナルシィに
「ふむ。由香里の体が回復するまでの間、歴史の授業をするとしようか。うむ。武術の歴史は長い。古くは……」
歴史の授業は眠かった……。ナルシィの大声
「むう。由香里、聞いておるのか。今までのところで何か質問はあるか」
「あっ、ハイ。えっと……ありません」
「うむ。アズキはどうだ」
ウサギはさりげなく目を覚まし、授業とは全く関係のない質問をした。
「ナルシィはどうやって
「ふむ。石化現象か」
ナルシィの目が遠くを見た。
「わしの時代は。
「眠り?
「うむ。とにかく眠かったのだ。吸い込まれるように眠ってしまう。眠ったまま石になる、
「……ナルシィも眠らなかったんですか?」
「むぅ、このわしがか」
ナルシィはフンと鼻で笑った。
「わしは
「へぇー。さすがですね」
由香里が目を丸くした。ナルシィが
「それで、どうなったんだ?」
アズキがおもしろくなさそうに話の続きを
「うむ。
「ナルシィは石化しなかったのかよ」
「いや」
ナルシィは
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