第60話
「どうぞ、こちらへ」
山小屋へ入ると、ツッチーが由香里とアズキを風呂場へ案内した。
由香里の体はあちこち
風呂からあがってさっぱりして戻ってくると、
「いだだきます」
ガツガツたらふく食べた。
「ごちそうさまでした」
食後のお茶をすすりながら、由香里はこれまでの話しをした。
「ふぅむ。全てが石になる。うむぅ。あれがはじまったとはな」
あぐらをかき腕を組んで考え込むナルシィの
「女神はもうお休み下さい」
「あ、うん。ありがとう」
「どうぞ、こちらへ。お部屋は2階です」
「おやすみなさい、ナルシィ」
「うむ。おやすみ」
由香里はペコリと
ひとりになったナルシィは、ぶすりと
「ナルシィ。変な呼び名だ」
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