第30話
「キルケが殺されただと⁉ 残った弟子の中に
「……いない」
「どうするんだ? 女神を召喚しなければ、世界が
「魔女の杖も、魔女の本も、消えたそうだ」
「探せ! 魔女を探せ! 魔女は杖と本を持っている!」
「
そう
やむを
そんなある日、本の舘に魔女の本と杖を
「これ、返しに来たわ」
そう言って彼女は本と杖を机に置いた。
「ある日突然、現れたのよ。捨てても捨てても、いつの間にか手元にある。燃えないし
「……魔女か」
「まさかこんな……」
「小娘、名前は何という?」
「アイリスよ。魔女? 私は本と杖を返しに来ただけよ。用は
「待つのだ。本と杖に選ばれし娘よ。運命からは逃げられぬ。魔女の
「責務? 何よそれ?」
「本を読んだならわかっているだろう。モルモフの魔女は本の魔女。すなわち、女神召喚と舘の管理だ」
「はぁ? 冗談でしょ。魔女なんてまっぴらよ。んー、もう、何なのよ。あんたたち、そこどいて!」
「どかぬ!」
「ちょっと待ってよ!こんな
「そうよ、そうよ。この女もニセ魔女に決まっているわ!」
「だから、私は魔女じゃないって言ってるでしょ!」
やれやれ。チャシュは少し離れたところからその騒ぎを
チャシュは疲れていた。
「頼むから、女神を召喚してくれ。でないと世界は滅びる」
「女神召喚を
「女神がこの世界に
色々言われて
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