第19話
「由香里! やっとお
アイリスは部屋に入ってくるなり
「ホントに危なかったんだから! もっと早く言ってくれたらすぐに
「ストップ、アイリス。由香里が
チャシュが
由香里の目線はアイリスの肩の上、チャシュに向けられている。
「チャシュ、由香里が怯えているのはアイリスじゃない。おまえだ」
「え?
チャシュは首を
「しゃべる猫は怖い? 人の姿で話した方がいいかな?」
由香里はふるふる首を
「猫のままで」
「んー? どうして? チャシュは人の姿でもイケメンよ」
アイリスはチャシュを腕に抱くと由香里に見せた。由香里はベッドの中からじっとチャシュを見て
「チャシュもツガイモ?」
チャシュの金色の目が丸くなる。
「
由香里は少し
「アズキがチャラ男になっただけでもう
「わかったよ」
チャシュが優しくほほえんだ。
「オッケー。それじゃあ
アイリスが元気づけるように言った。
「もう
うっとりと
「アイリス、包帯を」
「あ、忘れるところだったわ。んー、由香里は起きなくていいわよ。そのまま寝ててね。それじゃあ……」
かけ布団をめくったアイリスの顔から
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