7.文字数のカウントは大雑把でいい

 一口に『執筆』といっても、いろんな種類の作業がある。

 ・ネタ出し(=メモを書く)

 ・メモを整理する

 ・ストーリーの流れを作る(=プロット)

 ・初稿

 ・推敲

 ・校正(誤字脱字の訂正)

 ・校閲(内容におかしい箇所がないかチェック)

 ・タイトル、あらすじ、キャッチコピー、エピソードタイトルの準備

 ・画像の用意(なろう、ノベプラなど)

 ・投稿

 などなど。


 言うまでもなく、最終的に必要となるのは【完成原稿7万字】である。

 同じ7万字でも、【メモ書き】【初稿】【第二稿以降】【最終稿】では、それぞれ文字数の意味が違ってくる。

 だが、私は今回これらをすべて平等にカウントした。


 そもそも「毎日コンスタントに3,500字を書く」なんて無理な話である。

 でもスケジュール上はやらなくてはいけない。そこで私は【見せかけの数字だけでもいいから目標を達成しよう】と考えた。


 もっとも文字数が膨らむのは、【メモ書き】から【初稿】にしたときである。

 【メモ書き】が1,000字程度なら、【初稿】は5~7倍に膨らむ。これだけで1日の目標である「3,500字」を軽くクリアできてしまう。


 逆に【初稿】⇒【第二稿】で「7,000字」⇒「10,000字」になり、

 【第二稿】⇒【最終稿】で「10,000字」⇒「12,000字」になる。


 推敲すればするほど文字の増加がゆるやかになり、時間もかかる。

 逆に文字数が減る場合さえある。


 日によって初稿を書いたり最終稿を書いたりするので、もちろん文字数の増え方も違ってくる。

 そこで使うのが【ストック】である。

 【メモ書き】から【初稿】へと膨らませた「7,000字」を計上して、ストックを作っておき、それ以外の日にじっくり推敲する。


 ストックがあるから【計算上は】目標通り進んでいるように見える。

 これにより安心して推敲作業を行うことができた。

 また、調子が悪い日にも【ストック】を利用した。これにより「今日は調子が悪くて書けなかった」という不安ではなく「今日も書けていた」という安心感を得ることができた。


 あまりにも雑だと呆れる人もいるかもしれないが、自分にはこのやり方がとてもよく合っていた。

 すべては『自分を安心させるため』『焦らずに書くため』なのである。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る